《透明水彩》絵の具・紙・筆のおすすめ|3つの独学スタイル


こんにちは、NORi です。

今回のテーマは
『おすすめの水彩道具一式』です。

何か新しいことを始めたいとき
一から丁寧に学ぶ方法もあれば

独学で自分なりに工夫しながら
進めていく
という方法もあります。

また、
まず始めの一歩として
ほんの少しだけ試してみたい

そんな時もありますね。

様々なタイミングで
様々な目標を持って絵に取り組むときに

それぞれの目標に合った道具選び
というものがあるのではないかなと感じます。
 

今回は
透明水彩の道具えらびの基本条件
と合わせて、

3つの絵のはじめ方と
その3つの目標別おすすめの道具一式

ご紹介してみようと思います。

【透明水彩の塗り方動画】絵の具の塗り方・技法・スケッチ

【絵を習うには?】水彩絵画教室を選ぶための5つのポイント

 

《透明水彩おすすめ》まず必要な6つの道具


ここからは
独学で透明水彩をはじめるための
道具をご紹介していこうと思います。

透明水彩をはじめるための
基本となる道具はだいたい決まっています。
 

以下の6個を準備すれば
まずはスタートできるかと思います。

  1. 絵の具
  2. パレット
  3. 水入れ
  4. タオル

 

■ 道具選びの基本条件

透明水彩をはじめる前に
透明水彩という技法の特徴を知っておくと
道具えらびにも役に立ちます。
 

透明水彩の一番の特徴は
絵の具の透明度の高さです。

この透明度の高さを活かすのが
透明水彩という技法なのです。

 

その基本的な塗り方というのは
水をたっぷり使って
絵の具を充分に溶かし

紙の白さが透けて見えるような
薄塗り

色を重ねたり
色のグラデーションや
ぼかしの効果を使う
というものです。
 

そして
それが出来る様に
水彩専門の道具が用意されています。

特に特徴的なのが
筆と紙です。

 

基本的には
次のような筆と紙がまずは必要
といえます。

  • 保水性が高く弾力のある筆
  • 保水性が高く丈夫な紙

これらは
透明水彩ならではの特徴と
言えるかと思います。
 

それではまずは
透明水彩の最大の特徴である

透明水彩絵の具について
見ていきたいと思います。
 

《透明水彩おすすめ》おすすめの絵の具えらび

制作風景 by NORi

筆や紙に比べると
絵の具は比較的選びやすいかと思います。
 

【透明水彩絵の具】という種類から
絵の具を選ぶわけですが、

ここでもやはり
透明水彩の基本条件を
考えてみたいと思います。
 

透明水彩の最大の特徴は
絵の具の透明度の高さです。

たっぷりの水で絵の具を充分に溶き

紙の白さが透けてみえるほどの
薄塗りで

美しい色彩あふれる
明るくふんわりとした色のハーモニーが
透明水彩画の特徴です。
 

それを実現してくれる
透明水彩絵の具の条件は

  • 透明度の高さ
  • 水に溶けやすく色伸びの良さ
  • 紙との馴染みの良さ
  • 発色の美しさ

といったところでしょうか。
 

『紙との馴染みの良さ』だけは
自分の持っている紙で試さなくては
実際のところは分からないのですが、

初心者からプロまでが広く愛用している
王道的な絵の具と紙を選べば
大きな失敗はありません。
 

それと
使い勝手のよいチューブタイプを
おすすめしたいと思います。

まずは

  • 透明度の高さ
  • 水に溶けやすく色伸びの良さ
  • 発色の美しさ
  • 扱いやすいチューブタイプ

この4つのポイントを押さえて
透明水彩らしい王道の絵の具を
選ぶのが良いと思います。
 

絵の具はセットでも売っていますし
1色ごと単品でも販売しているので、

慣れてきたら
自分の作品に合わせて
他の絵の具を買い足したり

他のメーカーの絵の具に
挑戦したりするのも楽しいです。
 

透明水彩は楽しみが尽きない
奥深い世界です。

少しずつ
でも着実に

美しい作品が描けるように
しっかり道具を揃えていきたいところです。
 

■ まず揃える基本の絵の具

ここでは絵の具の基本的な条件

  • 透明度の高さ
  • 水に溶けやすく色伸びの良さ
  • 発色の美しさ
  • 扱いやすいチューブタイプ

に加えて

色の種類が豊富で
手に入りやすいメーカーを選びたいと思います。

 

絵の具のクオリティはもちろん
プロからも支持され

多くの画材屋さんで豊富な色の種類が
安定して供給されているものを
ご紹介しようと思います。
 

おすすめの絵の具は以下の2つです。

  • ホルベイン
  • ウィンザー&ニュートン(プロフェッショナル)

ひとつずつご紹介してみようと思います。
 

■ ホルベイン

ホルベイン
プロからも高い支持を得ている
高品質な透明水彩絵の具です。

透明度も高く
色伸びもなめらかで
発色も大変美しいです。
 

透明水彩ならでは
美しい色の塗り重ねや

にじみ・ぼかしなど
あらゆる技法がスムーズです。
 

ホルベインは
日本を代表する絵の具メーカーで

高品質でありながら
低価格を実現しているため

現在最も広く普及している絵の具
と言えます。
 

日本のどこの画材店でも
必ず置いてあるので

安定的に手に入る安心感も魅力です。

絵の具のセットも充実しており、
1色ごと単品で買い足すこともできます。
 

絵の具の色の種類は108色。
色数が豊富というのは利点です。

パレットで混色して
美しい色を作るというのは
初心者にはなかなか簡単ではありません。
 

透明度の高い高品質な色が
多く用意されていることは
それだけでも美しい絵が描ける
大切なポイントとなります。

 

■ ウィンザー&ニュートン(プロフェッショナル)

ウィンザー&ニュートン(W&N)
英国王室御用達のイギリスを代表する
最高級水彩絵具で

プロからも高い支持を得ている
高品質な透明水彩絵の具です。
 

透明度も高く
色伸びもなめらかで
発色も大変美しいです。

透明水彩ならでは
美しい色の塗り重ねや

にじみ・ぼかしなど
あらゆる技法がスムーズです。
 

ホルベインに比べて
高価ですが

日本の画材店の多くで
取り扱っている王道の絵の具です。

ホルベインとはまた別の
色の美しさがあり
日本でも厚い信頼を得ています。

 

こちらも
絵の具のセットが充実しており、

1色ごと単品でも買い足すことが
できます。

絵の具の色の種類は96色。
こちらも充実した色数です。
 

《透明水彩おすすめ》紙と筆だけは良い物を!


絵の具の次は
紙と筆です。
 

すでにご紹介したように
透明水彩の一番の特徴は
絵の具の透明度の高さでした。

この透明度の高さを活かすのが
透明水彩という技法です。
 

その基本的な塗り方を復習しますと、

水をたっぷり使って
絵の具を充分に溶かし

紙の白さが透けて見えるような
薄塗りで

色を重ねたり
色のグラデーションや
ぼかしの効果を使う
というものでした。
 

そして
その透明水彩らしい美しい色彩や
ふんわりとした表現に適した
筆と紙というのは

以下のような特徴があることを
お伝えしてきました。

  • 保水性が高く丈夫な紙
  • 保水性が高く弾力のある筆

これらの特徴を満たすものは
すでに分かっていて、

次のようなものが用意されています。

  • コットン素材で 300g/cm2 程度の厚みの紙
  • 天然の動物の毛の筆(特にコリンスキー)

これを選べば間違いないわけです。
 

実際には
上記の基本的な塗り方意外にも
様々な水彩表現や技法があり

幅広いニーズに応える
あるいは新しい可能性を広げてくれる
様々な種類の筆や紙が作られています。
 

まずは

  • コットン素材で 300g/cm2 程度の厚みの紙
  • 天然の動物の毛の筆(特にコリンスキー)

という

透明水彩の基本的な特徴を活かす道具
を揃えて基本的な技術を習得してから、

自分の興味のあるモチーフや
自分の好きなスタイルを追求しながら
大胆に新しい画材を加えていくと

基本的なミスや塗り方の失敗を回避した上で
遊び心あふれる誰にも真似できない

上質で深みのある作品
になるのではないかなと思います。
 

そういった意味でも
まずは透明水彩に合った基本的な道具
を用意するのが得策だと感じます。

 

《透明水彩おすすめ》3つの絵のはじめ方紹介


ここまで
透明水彩の基本的な特徴と

それを最大限に活かすための
最初に揃えるべき道具選びのポイントを
ご紹介してきました。
 

透明水彩に合う
絵の具・紙・筆の特徴は以下のとおりです。

  • 透明度が高い絵の具
    (ホルベインかW&Nプロフェッショナル)
  • コットン素材で300g/m2程度の厚みの紙
  • 天然の動物の毛の筆(特にコリンスキー)

これらの基本的なポイントをおさえてもなお

いざ画材屋さんに行ってみると
あまりの種類の多さに

戸惑うことも多いかもしれません。
 

絵の具は何色を揃えたらいいのか。
紙はどれがおすすめなのか。

筆はどれを選んだらいいのか。
他に必要なものはあるのか。

塗り方とかは
どうやって勉強したらいいのか。。。
 

画材屋さんに並ぶ
圧倒的な種類の中から

最適な筆や紙を選ぶのは
なかなか難しいところです。
 

ここからは
もう少し具体的に
考えてみたいと思います。
 

絵をはじめるにしても

目的や目標によって
選ぶ道具は変わってくる
かと思います。

そこで、
初心者だった頃の私が辿った
変遷を思い出しながら、

どんなときにどんな道具がふさわしいか
どんな道具があれば楽しく綺麗に
絵が描けるか

【透明水彩をはじめるための
3つの独学スタイル】と

それぞれのスタイルに合わせて
私がおすすめできる道具一式
ご紹介してみようと思います。

 

まずは
独学で透明水彩をはじめる時の
最初のおおまかな目標として

次のような3つスタイルが
考えられるかなと思いました。

  • 【独学スタイルA】1day体験型
  • 最低限の道具を揃えて、はがきサイズの小さな絵でも良いから試し塗りで何か絵を描いてみたい。

  • 【独学スタイルB】マイペース型
  • 透明水彩らしい絵が描けるようになりたいけれど、まずは最低限の道具を揃えて、自分の好きなように少しずつ絵の具の使い方や塗り方に慣れていきたい。

  • 【独学スタイルC】基本からしっかり型
  • できれば水彩画教室に通って素敵な絵に色々挑戦してみたいけれど、現在はそれが出来ない。なんとか独学で、透明水彩で綺麗な絵を描くための基本的な技術を学びたい。

【独学スタイルA】は

週末やお休みの時間などを利用して
透明水彩に挑戦してみようかな!

という感じをイメージしています。

自分の感性に響くものを
自由に取り入れながら

楽しく絵を描ける時間が持てたら
いいですね。
 

【独学スタイルB】は

絵がお好きで
イラストか何かを描き慣れている方
かもしれませんね。

基本的なポイントさえ押さえれば
自由な発想で

新しい技法を取り入れた
オリジナリティあふれる作品へと

どんどん発展していく楽しさを
感じることができるといいですね。
 

【独学スタイルC】は

透明水彩の美しさに魅かれて
どうしたらあのような絵が描けるのか

自分も描けるようになりたい!

とワクワクしている方
をイメージしています。

純粋な感動が
人生を大きく変えるかもしれません。
 

【独学スタイルA】や
【独学スタイルB】から
はじめる方も多いと思いますし、

【独学スタイルC】からはじめる方も
多いと思います。
 

まずは
自分に合ったスタイルで
楽しく絵を描けることが
最高のはじめ方だと私は思います。

それではここからは
それぞれのスタイルに合った
道具選びをご紹介してみようと思います。
 

《透明水彩おすすめ》Aスタイル- 1day体験型

■ イメージ

週末やお休みの時間などを利用して
透明水彩に挑戦してみたい!

最低限の道具を揃えて、
はがきサイズの小さな絵でも良いから

試し塗りで何か絵を描いてみたい。

こんな【幸せな時間】を過ごせるような
お絵描きグッズを
考えてみたいと思います。
 

まずは
お手本が必要です。

できるだけ簡単で
すぐに描けそうで

こんな風に描いてみたいな~
という絵が沢山載っている本を探せると
一番いいかなと思います。

 

道具を選ぶ前に
本屋さんでマネしてみたい本を
探しに行きましょう!

小さな可愛らしい花のイラストや
ちょっとした素敵なカードなどが
何枚か描けるような

そんな挑戦ができるといいですよね。
 

ポイントは
『今すぐに真似できそうで
簡単に描けそうな
こんな絵が描きたい!』

という絵が
沢山載っている本を探すことです。
 

もし
その本に準備する道具などが
紹介されていたら

そこでお勧めされているものを選んで
道具を揃えるのが良いです。

紙も筆も絵の具も
なるべく本と同じものを用意するのが
近道です。
 

きっと楽しい時間が待っていますよ!
 

■ Aスタイル-独学グッズ


ここからは

素敵な本が見つかったのだけれど
道具は紹介されていなかった

という場合や、
 

本に載っている道具は
あまりに本格的なので

もう少し気軽に始められる道具を
選びたい

というような場合に
参考にして頂けるような道具を
ご紹介してみようと思います。
 

一番最初の章でご紹介したように

以下の6個の道具を準備すれば
まずは絵をはじめることができます。

  1. 絵の具
  2. パレット
  3. 水入れ
  4. タオル

Aスタイルに
おすすめの道具としましては、

透明水彩らしい
美しい色が楽しめるような
基本的な条件を満たしつつ

出来るだけ
手に入れやすい価格帯のものを
選びたいところです。
 

目標としましては
5000円程度で揃えられる道具一式
をご紹介してみようと思います。

価格帯の目安は、

  1. 絵の具(2000円程度)
  2. 紙(1000円程度)
  3. 筆(1500円程度)
  4. パレット(500円程度)
  5. 水入れ(空き瓶利用 or 100円shop)
  6. タオル(古いタオル or 100円shop)

ひとつずつ
ご紹介していきたいと思います。
 

■ Aスタイル-絵の具


はじめて揃える絵の具は

  • 透明度が高い絵の具
    (ホルベインかW&Nプロフェッショナル)

がおすすめです。
 

ホルベインも
W&Nプロフェッショナルも

どちらも本当に素晴らしい発色で
安心して使える絵の具ですが、
 

Aスタイルでは
高品質かつ低価格を実現している

ホルベインの透明水彩絵の具の方を
選ばれると良いと思います。
 

ホルベインの透明水彩絵の具には
何色かが揃ったセットもありますが、

ここでは
絵の具5色だけを単品で買い揃えて
絵を描く方法を
お伝えしてみようかなと思います。
 

『最低限の道具を揃えて、
はがきサイズの小さな水彩紙でも良いから
試し塗りで何か絵を描いてみたい』

そんなAスタイルの【1day体験型】では
小さな可愛らしい花のイラストや
ちょっとした素敵なカードなど

何枚か描けるような目標があると
楽しいのではないかなと思います。
 

シンプルな形のモチーフから
スタートするのが良いと思います。

 
花というのも
はじめてでも可愛らしく
素敵に描けるモチーフの一つです。

そこでおすすめの色は
以下の5色です。

  • 葉っぱの色(緑色)
  • 花の色(黄色、ピンク色など2色)
  • 茎の色(茶色)
  • 影色(青色)

画材屋さんへ行って
ホルベインの透明水彩絵の具コーナーを
のぞいてみてください。
 

緑色だけでも沢山の色があります。

それぞれ自分の好きな

  • 葉っぱの色(緑色)
  • 花の色(黄色、ピンク色など2色)
  • 茎の色(茶色)
  • 影色(青色)

を選んでみるといいと思います!
 

ホルベインの絵の具は1色ごと
選んで購入することができて、

価格帯は絵の具の色によって異なり
1色あたり200円~500円です。

5色選んで約2000円
といったところかなと思います。
 

画材屋さんに並ぶ
綺麗な絵の具を眺めているだけでも

とってもわくわくしますよ!

迷われたときの参考として
以下の絵で使った色を書いておこうと思います。

『ひまわり』<透明水彩画> by NORi

使用した透明水彩絵の具は
ホルベインとW&N(プロフェッショナル)です。

  • 花びら(黄色系)
    ・Permanent Yellow Light( HOLBEIN )
    ・Quinacridone Gold( HOLBEIN )
    ・Aureolin( Winsor&Newton )
  • 葉っぱ(緑色系)
    ・Sap Green( HOLBEIN )
    ・Antwep Blue( Winsor&Newton )
  • 赤い実(赤色系)
    ・Lilac( HOLBEIN )
    ・Permanent Magenta( HOLBEIN )
    ・Permanent Alizarin Crimson( HOLBEIN )
  • 背景
    ・Cobalt Green( HOLBEIN )
    ・Aureolin( Winsor&Newton )

※ W&Nの絵の具は近い色味をホルベインから探して
購入しても良いと思います。

【ホルベイン透明水彩】色見本30色・色選び ~ARCHES紙採用~

実際の制作風景は
こちらでご紹介しております。

【ひまわりの水彩画】黄色もいろいろ?《色選びと制作動画》

 

■ Aスタイル-紙

たっぷり水を使った透明感溢れる
透明水彩のための紙の基本条件は

  • コットン素材で300g/cm2程度の厚みの紙

です。

ここではあえて最高級の水彩紙をご紹介します。

  • アルシュ水彩紙ハガキパック 5枚入
    (100×148mm 300g/cm2細目 cold press)
    ブライトホワイト550円×2冊

※ ナチュラルホワイトという定番色でも
良いと思います。
 

小さなサイズの紙で
それほど枚数もいらないのであれば

もったいないと言わずに
このような最高級の水彩紙で
描いてみてはいかがでしょうか。
 

5枚パックで十分かなと
思われるかもしれませんが、

描いているうちに
もっと描きたくなるかもしれないので
2冊あってもいいかなと思います。
 

■ Aスタイル-筆


たっぷり水を使った透明感溢れる
透明水彩のための筆の基本条件は

  • 天然の動物の毛の筆(特にコリンスキー)

です。

コリンスキーの筆は
水の含みが大変素晴らしく

たっぷり水を使う
透明水彩にはぴったりの筆です。
 

また筆の弾力も適度にあり
しなやかに絵を描くことができます。
 

5号~8号あたりのサイズの丸筆が
1本あれば十分だと思います。

(丸筆といっても毛の先端は
綺麗に毛がまとまっていて
先端で細い線も描けます)
 

予算に応じたコリンスキーが
見つからない場合には

他の天然の動物の毛の筆を
選ぶと良いと思います。

※コリンスキーを含めて
「セーブル」と総称されることもあります。
 

日本画の筆のコーナーでも
同じような太さや弾力を持った
天然の動物の毛の筆を
探すことができると思います。

1500円くらいで
天然の動物の毛の筆を探せるかなと
思います。

 

もし水彩筆のコーナーで
5号あたりの
コリンスキーの丸筆があれば

太さや毛並みの様子を確認して
(毛の弾力が分かれば
さらに参考になると思います)

それを参考にして
近いものを他で探すのも手です。
 

■ Aスタイル-パレット

愛用パレット by NORi

パレットは何でも良いのですが、

個人的には

  • ホルベイン梅皿パレット フタ付 440円

がおすすめです。
 

プラスティックの小型のパレットで
持ち運びも楽で形も可愛らしくて

気軽に絵を始めるときのお供に
ぴったりではないでしょうか。
 

私はこの梅皿が大好きで、
小さな作品を描くときなどは

作品ごとに違う梅皿パレットを用意して
必要な絵の具だけを出して
制作をしたりしています。

とても重宝しています。
 

■ Aスタイル-水入れ


水入れは
ジャムの空き瓶などを

綺麗に洗って使っても
良いと思います。
 

私は小学校で使った
黄色の丸い水入れを使っています。

丸い水入れの中には仕切りがあって
4つの場所に水を入れることができます。
 

水入れもいくつか種類がありますが、

水入れ用の仕切りは
3つあると
便利かなと思います。

  1. 筆を洗う水(すぐに汚れます)
  2. 筆につける水(徐々に汚れます)
  3. 綺麗な水(ストック)

空き瓶で用意する場合は
3つあるといいですね。
 

他にも小型の四角い水入れで
重ねて収納できるような
持ち運びが楽な水入れもあります。

100円ショップなどにも
あるかもしれませんね。
 

■ Aスタイル-タオル


これは筆の水分を取るためのものです。

キッチンペーパーを
使う方もいらっしゃいます。
 

結構びちゃびちゃになりますので、

綺麗に洗濯してみたものの
もうさようならかな~というような
使い古したタオルなんかが良いと思います。
 

■ Aスタイル-【1day体験型】絵の楽しみ方!


描いてみたい絵を
片っ端から真似して描いてみる

というのがおすすめです。

ぜひ素敵な本と出合われますように!
 

《透明水彩おすすめ》Bスタイル- マイペース型

■ イメージ

美しい透明水彩の塗り方を
集中的に学びたい。

そのために必要な道具は
最低限きちんとしたものを
揃えたい。

作品を仕上げながら
基本をマスターできたらいいな。

こんな【充実した時間】を過ごせるような
お絵描きグッズを
考えてみたいと思います。
 

まずは
お手本が必要です。

できるだけ簡単で
すぐに描けそうで

こんな風に描いてみたいな~
という絵が沢山載っている本を探せると
一番いいかなと思います。

 

道具を選ぶ前に
本屋さんでマネしてみたい本を
探しに行きましょう!

一つの絵をじっくり描いていくような
Step by step で
描き方を載せている本もおすすめです。
 

ポイントは
『今すぐに真似できそうで
簡単に描けそうな
こんな絵が描きたい!』

という絵が
沢山載っている本を探すことです。
 

もし
その本に準備する道具などが
紹介されていたら

そこでお勧めされているものを選んで
道具を揃えるのが良いです。

紙も筆も絵の具も
なるべく本と同じものを用意するのが
近道です。
 

きっと充実した時間が待っていますよ!
 

■ Bスタイル-独学グッズ


ここからは

素敵な本が見つかったのだけれど
道具は紹介されていなかった

という場合や、
 

本に載っている道具は
あまりに本格的なので

もう少し気軽に始められる道具を
選びたい

というような場合に
参考にして頂けるような道具を
ご紹介してみようと思います。
 

一番最初の章でご紹介したように

以下の6個の道具を準備すれば
まずは絵をはじめることができます。

  1. 絵の具
  2. パレット
  3. 水入れ
  4. タオル

Bスタイルに
おすすめの道具を

ひとつずつ
ご紹介していきたいと思います。
 

■ Bスタイル-絵の具


はじめて揃える絵の具は

  • 透明度が高い絵の具
    (ホルベインかW&Nプロフェッショナル)

がおすすめです。
 

ホルベインも
W&Nプロフェッショナルも

どちらも本当に素晴らしい発色で
安心して使える絵の具ですが、
 

Bスタイルでは
高品質かつ低価格を実現している

ホルベインの透明水彩絵の具の方を
選ばれると良いと思います。
 

ここでは
少し本格的な絵にも挑戦していけるように
基本的な色がひととり揃っているセットを
おすすめします。

私がおすすめする絵の具のセットは

  • ホルベインの透明水彩絵具18色セット
    3795円

です。

18色あればだいたいの絵は
描けるのではないかなと思います。
 

私自身、
透明水彩を始める時にこの

  • ホルベインの透明水彩絵具18色セット

を揃えました。

最初から綺麗な色で
絵を描き始めることが出来て

本当に楽しく
絵を続けることができました。
 

ホルベインの絵の具は108色もあり

1色ずつ単品で
後から買い足していくことができます。

新しい絵に取り組む際に
そのつど必要な色を
買い足していくのも楽しいです。

【ホルベイン透明水彩】色見本30色・色選び ~ARCHES紙採用~

また
W&Nのコーナーも覗いてみると
ホルベインでは無い色味を発見できます。

ホルベインと同様に
W&N(プロフェッショナル)の絵の具も

1色ごと買うことが出来ますので
自分にとってのスペシャルな色が
見つかると良いですね。
 

■ Bスタイル-紙

制作風景 by NORi

たっぷり水を使った透明感溢れる
透明水彩のための紙の基本条件は

  • コットン素材で300g/m2程度の厚みの紙

です。

Bスタイルでは
基本的な技法を使って

高いクオリティの絵が描ける
ブロックタイプの紙を
おすすめしたいと思います。
 

やはり最高級の水彩紙がおすすめです。

  • アルシュ水彩紙ブロック 20枚セット
    (200×200mm 300g/cm2 細目cold press)
    4,720円

アルシュは
色の定着がしっかりしていて
何度も丁寧に重ね塗りをするのに最適です。
 

吸水性も穏やかで
ひと塗りで決めることもできますし、

塗り具合を調整しながら
時間をかけてゆっくりと
絵を描くことができます。
 

にじみやぼかしも思いのままなので
たっぷりの水で絵を描く
透明水彩に向いています。

描きやすさや仕上がりが全然違います。
 

アルシュは断トツ高価ですが、
それだけのことはある
ということですね。
 

色の組み合わせを試したり下絵作りなど
練習用にもう少し安い紙を使いたい場合は

  • ウォーターフォード水彩紙ブロック
    12枚セット 2,662円
    (227×158mm 300g 中目cold press)

がおすすめです。

アルシュと比べると
色の吸着(吸水性)が早いため

にじみやぼかしのコントロールは
アルシュよりも若干難しいかもしれません。
 

ウォーターフォードを使っている
プロの方も多くいらっしゃいますが

紙と絵の具の相性などを
しっかりコントロールできる技術が
あってこそ

水をたっぷり使った
にじみやぼかしの表現を活かした
美しい透明水彩の表現が
可能なのかもしれません。
 

紙はそれぞれ独特のクセがあり
それを使いこなす技術が必要なのは

どの紙についても
同じかもしれません。
 

そういう意味でも

初心者こそ
アルシュからスタートすると

失敗が少なく綺麗に仕上がるので
慌てずにゆったりした気持ちで
絵を楽しむことができるかなと
わたしは思います。
 

■ Bスタイル-筆

制作風景 by NORi

たっぷり水を使った透明感溢れる
透明水彩のための筆の基本条件は

  • 天然の動物の毛の筆(特にコリンスキー)

です。

コリンスキーの筆は
水の含みが大変素晴らしく

たっぷり水を使う
透明水彩にはぴったりの筆です。
 

また筆の弾力も適度にあり
しなやかに絵を描くことができます。
 

5号~8号あたりのサイズの丸筆が
1本あれば十分だと思います。

(丸筆といっても毛の先端は
綺麗に毛がまとまっていて
先端で細い線も描けます)
 

最高の筆を一本用意すれば

塗ることに関するストレスは無い
と言って良いでしょう。
 

完全自由型のBスタイルには
王道の1本をご紹介しようと思います。

  • ラファエル 水彩筆 8404(ラウンド・中細)
    コリンスキー 5号 5,940円

吸水性はばっちりで
弾力もあり安心の水彩筆です。
 

特に
このラファエル社の水彩筆8404シリーズは

筆の厚みがありながらも
穂先の形状から細かい作業もできる
王道中の王道のベストセラー商品です。
 

この筆は10年以上持ちますし、
この筆1本でほとんどの絵が描けます。

 

この筆を軸にして
少しずつ絵の幅が広がってきたら

コリンスキーにこだわらずに
そのつど補足的に適切な筆を
用意するとスムーズかと思います。
 

たとえば
30号以上の大きな作品を描く際に

全体に一気に色付けしたければ
刷毛のような極端に太い平筆
揃えたり(1000~2000円程度)

特に細かい描写が必要な場合には
極細筆を補足的に揃えていく

(1000~2000円程度)

といった感じです。
 

新しい技法には
それに合った筆も必要になります。

たとえば
色抜き技法などには

強いコシのあるナイロン製の筆を
使うと便利です。
 

■ Bスタイル-パレット

愛用のパレット by NORi

パレットは何でも良いのですが、

まずは絵の具を全色
おさめることができるものを
持っていると便利です。
 

私がおすすめする

  • ホルベインの透明水彩絵具18色セット

を揃えた場合ですと

18色以上は仕切りのあるものを
選ぶと良いです。
 

だんだん絵の具も増えてきますので、
個人的には

  • ホルベイン水彩パレット No.80 2,200円
    (アルミ製・焼付塗装 252×224mm 26仕切)

あたりがおすすめです。
 

プラスティック製ではないので
色付きも少なく長く綺麗に使えます。

仕切りの無い広いところで
絵の具を水で溶いたり
混色をしたりしますが、

使い終わったら
塗れたティッシュでふき取れば
簡単にお掃除完了です。
 

これをメインのパレットして
混色や絵の具を水で溶いたりするのは

プラスティック製の
平らなデザインパレットや
梅皿パレットなどを使うのも手です。
(100円~700円程度)
 

■ Bスタイル-水入れ


水入れは
ジャムの空き瓶などを

綺麗に洗って使っても
良いと思います。
 

私は小学校で使った
黄色の丸い水入れを使っています。

丸い水入れの中には仕切りがあって
4つの場所に水を入れることができます。
 

水入れもいくつか種類がありますが、

水入れ用の仕切りは
3つあると
便利かなと思います。

  1. 筆を洗う水(すぐに汚れます)
  2. 筆につける水(徐々に汚れます)
  3. 綺麗な水(ストック)

空き瓶で用意する場合は
3つあるといいですね。
 

他にも小型の四角い水入れで
重ねて収納できるような
持ち運びが楽な水入れもあります。

気に入ったものを一つ買っておくと
良いかもしれませんね。
 

■ Bスタイル-タオル


これは筆の水分を取るためのものです。

キッチンペーパーを
使う方もいらっしゃいます。
 

結構びちゃびちゃになりますので、

綺麗に洗濯してみたものの
もうさようならかな~というような
使い古したタオルなんかが良いと思います。
 

■ Bスタイル-【マイペース型】絵の楽しみ方!


ある一つのモチーフを
ゼロから完成まで
細かく解説されている本を見ながら

ひととおり真似して作品を仕上げる
という練習がおすすめです。
 

ぜひ素敵な本と出合われますように!
 

《透明水彩おすすめ》Cスタイル- 基本からしっかり型

■ イメージ

透明水彩に魅了されて
絵を描きたいと思うようになった。

透明感あふれる
美しい絵を描くために

長く使える
しっかりした道具を揃えて

基本的な技法をひとつひとつ
学んでいきたい。

そんな【感動的な時間】を過ごせるような
お絵描きグッズを
考えてみたいと思います。
 

まずはやはり
お手本が必要です。

できるだけ簡単で
すぐに描けそうで

こんな風に描いてみたいな~
という絵が沢山載っている本を探せると
一番いいかなと思います。

 

道具を選ぶ前に
本屋さんでマネしてみたい本を
探しに行きましょう!

一つの絵をじっくり描いていくような
Step by step で
描き方を載せている本もおすすめです。
 

ポイントは
『今すぐに真似できそうで
簡単に描けそうな
こんな絵が描きたい!』

という絵が
沢山載っている本を探すことです。
 

もし
その本に準備する道具などが
紹介されていたら

そこでお勧めされているものを選んで
道具を揃えるのが良いです。

紙も筆も絵の具も
なるべく本と同じものを用意するのが
近道です。
 

きっと感動的な時間が待っていますよ!
 

■ Cスタイル-独学グッズ


ここからは

素敵な本が見つかったのだけれど
道具は紹介されていなかった

という場合や、
 

他の考え方も知っておきたい
というような場合に

参考にして頂けるような道具を
ご紹介してみようと思います。
 

一番最初の章でご紹介したように

以下の6個の道具を準備すれば
まずは絵をはじめることができます。

  1. 絵の具
  2. パレット
  3. 水入れ
  4. タオル

Cスタイルに
おすすめの道具を

ひとつずつ
ご紹介していきたいと思います。
 

■ Cスタイル-絵の具


はじめて揃える絵の具は

  • 透明度が高い絵の具
    (ホルベインかW&Nプロフェッショナル)

がおすすめです。
 

ホルベインも
W&Nプロフェッショナルも

どちらも本当に素晴らしい発色で
安心して使える絵の具ですが、
 

まずは
高品質かつ低価格を実現している

ホルベインの透明水彩絵の具の方を
選ばれると良いと思います。
 

本格的な絵にも挑戦していけるように
基本的な色がひととり揃っているセットを
おすすめします。

私がおすすめする絵の具のセットは

  • ホルベインの透明水彩絵具18色セット
    3795円

です。

18色あればだいたいの絵は
描けるのではないかなと思います。
 

私自身、
透明水彩を始める時にこの

  • ホルベインの透明水彩絵具18色セット

を揃えました。

最初から綺麗な色で
絵を描き始めることが出来て

本当に楽しく
絵を続けることができました。
 

ホルベインの絵の具は108色もあり

1色ずつ単品で
後から買い足していくことができます。

新しい絵に取り組む際に
そのつど必要な色を
買い足していくのも楽しいです。

【ホルベイン透明水彩】色見本30色・色選び ~ARCHES紙採用~

また
W&Nのコーナーも覗いてみると
ホルベインでは無い色味を発見できます。

W&N(プロフェッショナル)も
色の発色が美しく
大変人気の高い絵の具です。
 

ホルベインと同様に
1色ごと買うことが出来ますので

使ってみたい色の絵の具を発見したら
ぜひ探して試してみてください。
 

今回は高品質で手に入りやすい
定番メーカーをご紹介していますが、

専門店などではもっとマニアックな
高級絵の具が揃っています。
 

新しい絵に取り組む際に
そのつど研究を兼ねて

ここではご紹介していない
新しいメーカーの絵の具を
数色買ってみて挑戦してみたりするのは
とても有意義かと思います。
 

高い絵の具には理由があることも
塗ってみると分かるかと思います。

奇跡のように美しい色に
出逢うことがあります。
 

絵は自分の感性が大切なので、
自分のイメージにぴったりの
自分にとってのスペシャルな色を
知っておくことはとても大切です。

自分の成長とともに
色を買い足していくのは
とても楽しいです。
 

■ Cスタイル-紙

制作風景 by NORi

たっぷり水を使った透明感溢れる
透明水彩のための紙の基本条件は

  • コットン素材で300g/m2程度の厚みの紙

です。

Cスタイルでは
基本的な技法を使って

高いクオリティの絵が描ける
ブロックタイプの紙を
おすすめしたいと思います。
 

やはり最高級の水彩紙がおすすめです。

  • アルシュ水彩紙ブロック 20枚セット
    (200×200mm 300g/cm2 細目cold press)
    4,720円

アルシュは
色の定着がしっかりしていて
何度も丁寧に重ね塗りをするのに最適です。
 

吸水性も穏やかで
ひと塗りで決めることもできますし、

塗り具合を調整しながら
時間をかけてゆっくりと
絵を描くことができます。
 

にじみやぼかしも思いのままなので
たっぷりの水で絵を描く
透明水彩に向いています。

描きやすさや仕上がりが全然違います。
 

アルシュは断トツ高価ですが、
それだけのことはある
ということですね。
 

色の組み合わせを試したり下絵作りなど
練習用にもう少し安い紙を使いたい場合は

  • ウォーターフォード水彩紙ブロック
    12枚セット 2,662円
    (227×158mm 300g 中目cold press)

がおすすめです。

アルシュと比べると
色の吸着(吸水性)が早いため

にじみやぼかしのコントロールは
アルシュよりも若干難しいかもしれません。
 

ウォーターフォードを使っている
プロの方も多くいらっしゃいますが

紙と絵の具の相性などを
しっかりコントロールできる技術が
あってこそ

水をたっぷり使った
にじみやぼかしの表現を活かした
美しい透明水彩の表現が
可能なのかもしれません。
 

紙はそれぞれ独特のクセがあり
それを使いこなす技術が必要なのは

どの紙についても
同じかもしれません。
 

そういう意味でも

初心者こそ
アルシュからスタートすると

失敗が少なく綺麗に仕上がるので
慌てずにゆったりした気持ちで
絵を楽しむことができるかなと
わたしは思います。
 

■ Cスタイル-筆

制作風景 by NORi

たっぷり水を使った透明感溢れる
透明水彩のための筆の基本条件は

  • 天然の動物の毛の筆(特にコリンスキー)

です。

コリンスキーの筆は
水の含みが大変素晴らしく

たっぷり水を使う
透明水彩にはぴったりの筆です。
 

また筆の弾力も適度にあり
しなやかに絵を描くことができます。
 

5号~8号あたりのサイズの丸筆が
1本あれば十分だと思います。

(丸筆といっても毛の先端は
綺麗に毛がまとまっていて
先端で細い線も描けます)
 

最高の筆を一本用意すれば

塗ることに関するストレスは無い
と言って良いでしょう。
 

基本からしっかり型のCスタイルには
王道の1本をご紹介しようと思います。

  • ラファエル 水彩筆 8404(ラウンド・中細)
    コリンスキー 5号 5,940円

吸水性はばっちりで
弾力もあり安心の水彩筆です。
 

特に
このラファエル社の水彩筆8404シリーズは

筆の厚みがありながらも
穂先の形状から細かい作業もできる
王道中の王道のベストセラー商品です。
 

この筆は10年以上持ちますし、
この筆1本でほとんどの絵が描けます。

 

この筆を軸にして
少しずつ絵の幅が広がってきたら

コリンスキーにこだわらずに
そのつど補足的に適切な筆を
用意するとスムーズかと思います。
 

たとえば
30号以上の大きな作品を描く際に

全体に一気に色付けしたければ
刷毛のような極端に太い平筆
揃えたり(1000~2000円程度)

特に細かい描写が必要な場合には
極細筆を補足的に揃えていく

(1000~2000円程度)

といった感じです。
 

新しい技法には
それに合った筆も必要になります。

たとえば
色抜き技法などには

強いコシのあるナイロン製の筆を
使うと便利です。
 

■ Cスタイル-パレット

パレットは何でも良いのですが、

まずは絵の具を全色
おさめることができるものを
持っていると便利です。
 

私がおすすめする

  • ホルベインの透明水彩絵具18色セット

を揃えた場合ですと

18色以上は仕切りのあるものを
選ぶと良いです。
 

だんだん絵の具も増えてきますので、
個人的には

  • ホルベイン水彩パレット No.80 2,200円
    (アルミ製・焼付塗装 252×224mm 26仕切)

あたりがおすすめです。
 

プラスティック製ではないので
色付きも少なく長く綺麗に使えます。

仕切りの無い広いところで
絵の具を水で溶いたり
混色をしたりしますが、

使い終わったら
塗れたティッシュでふき取れば
簡単にお掃除完了です。
 

これをメインのパレットして
混色や絵の具を水で溶いたりするのは

プラスティック製の
平らなデザインパレットや
梅皿パレットなどを使うのも手です。
(100円~700円程度)
 

■ Cスタイル-水入れ

私は小学校で使った
黄色の丸い水入れを使っています。

丸い水入れの中には仕切りがあって
4つの場所に水を入れることができます。
 

水入れもいくつか種類がありますが、

水入れ用の仕切りは
3つあると
便利かなと思います。

  1. 筆を洗う水(すぐに汚れます)
  2. 筆につける水(徐々に汚れます)
  3. 綺麗な水(ストック)

自宅でじっくり絵を描くスタイル
であれば、

小学校で使う黄色い水入れは
安定感抜群です。
 

他にも小型の四角い水入れで
重ねて収納できるような
持ち運びが楽な水入れもあります。

気に入ったものを一つ買っておくと
良いかもしれませんね。
 

■ Cスタイル-タオル


これは筆の水分を取るためのものです。

キッチンペーパーを
使う方もいらっしゃいます。
 

結構びちゃびちゃになりますので、

綺麗に洗濯してみたものの
もうさようならかな~というような
使い古したタオルなんかが良いと思います。
 

■ Cスタイル-【基本からしっかり型】絵の楽しみ方!


最初は
「ぼかし」や「グラデーション」の
作り方や

「混色」や「重色(重ね塗り)」の
塗り方などを

葉っぱ1枚や
丸い円のような
小さなモチーフや形で

様々な塗り方を練習できるのが
理想ではないかなと思います。
 

塗るタイミングや
塗り方に慣れるような感じです。
 

最初はそのような
本当に基本的な簡単な本を一冊
探して

勢いにまかせて
さらりと
ひととおり試す程度の
軽い気持ちで制覇するのが
おすすめです。
 

これをやっているのと
やっていないのとでは
後で違ってきます。

いきなり自身がつくので、
次の本選びの視点も変わってきます。
 

次は自分の試してみたい絵が
沢山載っている本を選びます。

迷うようでしたら
できるだけ簡単な本を選びましょう。
 

小さなフルーツや花の絵は
スタートするのにちょうどいい
モチーフかもしれません。

ある一つのモチーフを
ゼロから完成まで
細かく解説されている本が理想です。
 

ひととおり真似して作品を仕上げる
という練習がおすすめです。

一度真似して描いたら
次に、自分なりに色や形を
少しアレンジして

もう一度描くのもおすすめです。
 

たとえば
四つ葉のクローバーの見本を
マネしてみて

葉っぱを描くのが自分は好きだな~
と思ったら、

似たような色の
落ち葉を拾ってきて

形や塗り方を少し変えて
自分なりのモチーフで描きなおすのです。
 

見たとおりの葉っぱの色を
どのように再現できるか?

好きなモチーフだと
勉強になります。
 

きっと素敵に描けると思いますよ。
 

透明水彩らしい絵をマスターするには
自分の好きなモチーフで
絵を楽しく挑戦できるのが
一番早道だと思います。

そんな自分の感性に響く
ぜひ素敵な本と出合われますように!

NORiの水彩画|透明水彩で描く美しい葉っぱの世界と観察スケッチ

 

《透明水彩おすすめ》作品に挑戦してみたいと思ったら


すでにお伝えして参りましたように
透明水彩はたっぷりの水を使って
色を塗り重ねていく

という基本の塗り方があります。
 

場合によっては
保水性・吸水性の高い
コットンの厚紙を選んでもなお
紙の凸凹や波打ちが発生します。

 

その紙の波打ちが起こらないように
あらかじめ紙に水を含ませる
【水張り】という技術があります。

紙の波打ちのない
綺麗な絵をと思ったら
次のステップとして
【水張り】が必要になります。
 

これも水彩画では基本の技術の一つで、
作品用の絵には【水張り】は不可欠です。

基本の水張りの方法は
こちらでまとめております。

【基本の水張り】簡単な水張りのやり方 ~霧吹き・刷毛不要~

こちらに水張りの失敗談を
まとめております。

水張りのやり方|霧吹きで30号パネルにアルシュ紙を平張り

 

《透明水彩おすすめ》独学の前におすすめすること


今回は
独学で透明水彩をはじめるための

最初の難関である
『道具選び』について
ご紹介して参りました。
 

そこで
一つもうひとつ
お伝えしてみようかなと思うことは

透明水彩のレッスンを
一度受けることを
おすすめしたいのです。
 

実は透明水彩は
一般的には難しい部類の技法です。
 

私は全くの初心者の頃
素晴らしい透明水彩画に魅了されて

教室に数回通うことができました。
 

今思えばとても幸運なことでした。

教室では初心者用に
簡単な塗り方のレッスンから

一つの作品を仕上げるところまで
教えてもらえました。
 

基本的な絵の準備の仕方や
塗り方を教えてもらえたお蔭で

後から独学で
本格的に絵をはじめようと思ったとき

本を買って自分なりに
絵を描いて個展を開いたり

新しい絵に挑戦して
公募展に出品することもできました。
 

独学でやっていこう
と思っている方でも

始めに一度
体験レッスンでも良いので

透明水彩の基本的な塗り方などを
どこかで教わる機会を
積極的に作ることをお勧めします。
 

絵を描いている様子を
見るだけでも違うのです。

絵の具をどれくらいの水で溶くのか?
どのくらいの薄さで絵の具を塗るのか?
紙はどのような状態が理想なのか?
ふた塗りはどのタイミングで塗ればいいのか?
 

言葉では説明が難しいことも多いのです。

まさに
百聞は一見に如かず
ということを実感されるかと思います。
 

経験のない事は
いくら言葉で説明されても

なかなか腑に落ちることは
難しいものですが、

少しでも体験があれば
独学でいろいろな本を読んでも
あぁ、あのことかな。
あぁ、あの感じの塗り方のことだな。

などとイメージすることができて
自分なりの解釈に従って
新しい絵に挑戦することもできます。
 

その先に
オリジナリティを育むこともできると
思います。
 

透明水彩の美しさを活かすための
基本的な塗り方を経験しておくことは

大変価値のあることだと思います。

【透明水彩の塗り方動画】絵の具の塗り方・技法・スケッチ

 

■ 教室選びについて


もしお教室に
通えることになった際には

お教室のおすすめの道具を
最優先で揃えることが大切です。

 

きちんと教わる場合には
指導に従うのが
一番効率が良いからです。
 

そのためには
自分が本当に描きたい絵を描いている
先生のお教室を選ぶことです。

本当に学びたい先生を
探すことが出来たら

本当に幸せなことだと思います。
 

はじめての絵の塗り方や
少し大きな作品に取り組む方法も

自分が望むものを
教えてもらえるのですから
大変楽しい時間となります。
 

また、
素晴らしい先生であれば

個性を尊重して
生徒さんの特徴に合った絵も
指導して頂けると思います。
 

新しい技法を教わりながらも
自分なりの絵を追求することもでき、

リラックスして
絵を長く続けていけることが出来ます。
 

月に2回ほどでも
そのような環境を持ちながら

家では自分なりに
新しい絵に挑戦したり

独学としての研究を進めていけたら
最高だと思います。
 

そのためにも、
お教室に通えることになった際には

お教室のおすすめの道具を
きちんと揃えて、

しっかり教わる姿勢は
非常に重要ですね。
 

教えて頂いたことを
しっかり守って忠実に描ければ

自分ではとっても描けないような
素晴らしい作品が描けるようになります。
 

わたしも教室に通って
初めて作品を仕上げたときは

心から
「先生、いつも丁寧なご指導を
本当にありがとうございます。

先生のお蔭で楽しく絵が描けて
今回も素晴らしい作品になって
本当に感激です。

次の作品も本当に楽しみです。」
という想いが湧き出ました。
 

先生との楽しいコミュニケーションを
作りあげていけたら

本当に素晴らしいことだと思うのです。

【絵を習うには?】水彩絵画教室を選ぶための5つのポイント

 

《透明水彩おすすめ》まとめ

  • はじめて揃える透明水彩絵の具には、ホルベインかW&N(プロフェッショナル)がおすすめです。どちらも高品質で手に入りやすく、発色も美しいです。
  • はじめて揃える水彩紙には、コットン素材で300g/m2程度の厚みの紙をおすすめします。特にアルシュは透明水彩ならではの表現に最適で、あらゆる技法が使える最高級の水彩紙なので大変おすすめです。
  • はじめて揃える水彩筆には、天然の動物の毛の丸筆をおすすめします。特にコリンスキーの筆は水含みが良く、適度な弾力があり、水彩筆の王道です。きちんとした筆(5号~8号あたりの太さ)を1本持っていれば、10年以上もちます。

 

NORi
透明水彩の美しさは
本当に素晴らしいですね。

自分らしいスタイルで
絵を始められたら

気がついたときには
自分にぴったりの
また新しい選択肢が
見えてくると思います。