

私達の生活様式は一変しました。
適切な換気やソーシャルディスタンスが
確保できない私達の小さな水彩画教室も
閉鎖を余儀なくされました。
「早く絵が描きたいです!」
「教室の再開を楽しみにしています。」
生徒さん達のそんな声が届くたびに
『三密を回避しながら自宅で安心して
絵を再開できる方法はないものか?』
繰り返し思案するようになりました。

塗り方のコツや色彩科学の知識を学べる教材。
“そんな教材が是非とも必要でした”。
今回はわたくしの経験を踏まえて
通信講座の利点について
まとめていきたいと思います。
皆様が『絵を描く時間を取り戻す』
きっかけになれば幸いです。
❖ 絵を描く時間を取り戻す
人類の長い歴史の中で
芸術の価値が途切れることなく
受け継がれてきたのは、
豊かな創造の時間が
人生をいきいきと生きぬく力に
多少なりとも直結しているから
と、長い自粛生活を通して
改めて感じるようになりました。
これは「絵が描ける環境」が失われたときに
初めて、思い知らされる感覚ではないでしょうか。
そしてまだ、
「絵が描ける環境」が失われたまま
前に進めない方がいらっしゃることは
本当に残念な気持ちでいっぱいです。
クラッシックの流れる教室で、
楽しい仲間達の冗談に思わず
吹き出しそうになりながら、
ゆったりとした気持ちで絵を描く。
そんな環境は私達にとって最高のものでした。
本当ならば
近くに良い教室があって、
そこで優しい先生に絵を教えてもらえたら
どんなに楽しいか ー
そんな理想的な環境に代わるものは
難しいかもしれませんが、
それでも諦めずに
【絵を描く豊かな時間】を
今の日常に再び取り戻せたらと思うのです。
今回は、
『絵を描く時間を取り戻す』というテーマで
「自宅で学べる第2の教室」の可能性について
書いてみたいと思います。
何よりも大切なこと
なによりも大切なことは
「安全・安心」ではないでしょうか。
様々なご事情で
お教室に通うことに不安を感じられる方や
外出が難しい状況を抱えながら過ごされている方も
いらっしゃることと思います。
また、
適切な換気設備もなく、
適切なソーシャルディスタンスも確保できない
小さな教室では、
どうしても長時間の三密(密閉・密集・密接)が
避けられません。
そこで、
- 安心して過ごせるご自宅で、
- 絵を楽しく学びながら、
- 作品に取り組める『第2の教室』
があったら、いかがでしょうか。
自宅で絵を描く利点
自宅で絵を描くことにも
利点があります。
失敗を気にせずに
普段の自分では描かないような
新しい構図やモチーフ、色の組み合わせ方や
色の塗り方などに
自由な気持ちでのびのびと挑戦できることも
大きな利点の一つではないでしょうか。
例えば、
- これまでなかなか取り組む機会がなかった
新しい技法の練習をしたり、 - これまでとはひと味違う作品をめざして
こっそり試作に挑戦したり、 - 新しい構図の研究をすること
もできるかもしれません。
❖ 自宅で学べる『第2の教室』を考える
「自宅で絵に取り組む」というスタイルは
自分一人でスタートさせるには
なかなかハードルが高い
と感じられるかもしれません。
特に、
生活の基盤である自宅で
新しいことを始めるのは少し難しい
と感じられる方も多いと思います。
また一方で、
安心できる自宅で絵を再開したい
と強く願われている方もいらっしゃるでしょう。
そこで、
もう少し具体的に
- 安心して過ごせる自宅で、
- 絵を楽しく学びながら、
- 作品に取り組める『第2の教室』
について考えてみたいと思います。
理想の『第2の教室』とは?
上の図をご覧ください。
- 安心安全の自宅で
- 写真と動画をみながら
- ゆったりと絵が描ける
「安全」を第一優先にすることが
まずは、大前提になるかと思います。
その上で、
対面指導の代わりになるような
「見ながら楽しく絵が描ける教材」
があったら
ご自宅で制作することも
可能になるのではないかと考えました。
実際にご自宅で絵を描く場合には
「制作する時間を自分で自由に選べること」
も大切な条件だと思います。
以上のことから、
自分のペースで
繰り返し見て学ぶことができる動画教材
に大きな利点があることが見えてきます。
❖ 通信講座のすゝめ
水彩教室が閉鎖となってから
『絵を描く時間を取り戻す』ための方法を
繰り返し考えてまいりましたが、
テキスト(文字と写真による解説)と
動画(繰り返し確認できる実際の映像)の
両方を組み合わせた通信講座のスタイルならば、
自宅で絵を描くには最適ではないかと感じました。
そして実際に、
生徒さん達にこの通信講座のご案内をしました。
やりたいと思われる生徒さんが
お一人でもいらっしゃれば・・・
と思っていましたが、
スマホやタブレットの操作に不安があると
おっしゃりながらも「挑戦したい」と
80代の生徒さん達も申し出て下さいました。
動画とテキストを毎月配信する
通信講座を始めて3年目に入りました。
自宅で絵を描く
という学習スタイルは
生徒さん達にとって
「絵を描く時間を取り戻す」だけでなく、
絵のスキルアップにも
絶大な効果をもたらしました。
まさに時計の針が動き出したかのように
生き生きとした喜びの声が
届くようになった時は心から安堵しました。
創作活動に打ち込めること、
芸術や美に触れることの力強さを
あらためて感じた瞬間でした。
実は、
この通信講座をスタートして
一年半が経とうとしていた頃、
世の中の様子はまだ完全に
安全な状況とは言えませんでしたが、
規模を縮小して(少人数制で)
教室の方も再開することになりました。
ところが、
通信講座を続けて来られた
生徒さん達全員が
水彩画教室を再開しても
引き続き通信講座の継続を
希望されたのです。
水彩画教室と通信講座を
両方参加したいとご希望される方
だけでなく、
水彩画教室への参加が
また少し怖いとのことで
通信講座のみ継続という方も
いらっしゃいました。
何が良かったのでしょうか。
そんな生徒さん達に
通信講座のご感想を伺ってみたところ
次のようなお声をいただきました。
- 教室が閉鎖してから全く絵を描かなくなってしまったけれど、毎月教材が送られてくるようになって絵を続ける事が出来て嬉しい。
- 色を塗るとついつい色が濃くなってしまうのが悩みだった。動画で絵の具の溶かし方や筆使いを見たとき、自分のやり方と違っていて目から鱗だった。
- これまでは自分でどこに何色をどんな風に塗ればいいのか全くわからなかったけれど、テキストで細かく解説されているのを読んでいるとこんなにも色々なことを考えながら絵を描くものなのかと分かり、透明水彩の奥深さに感動した。
- これまで自宅で絵を描くことはなかったけれど、毎月の教材を夢中になってこなしているうちに自宅でこんな充実した時間が過ごせるなんてとても贅沢だなと感じるようになった。
- これまで絵に興味がないと思っていた夫が、自宅でせっせと仕上げた作品を部屋に飾ってみたら、「いいね」と言ってくれた(照)。
テキストと動画を頼りに
自宅でじっくりと絵に取り組むことができる
通信講座というスタイルに
新しい発見があったようです。
自分で試行錯誤しながら
楽しく絵に取り組んでいける探究心や
自学自習の力があれば
色塗り手順を丁寧に解説したテキストと
実際の色塗りの様子がわかる動画があれば
十分スキルアップしていくことができます。
一方で、
まだ水彩画を初めたばかりの
初心者の方は
目の前で塗り方を教えていただける
少人数制の教室で
アドバイスを受けながら
まずは絵を描く楽しさを実感しながら
作品を何点か制作する経験を積まれると
その力が基礎的な土台となり
通信講座などの新しい技法習得にも
挑戦していけると思います。
ここからは、
わたくしが実際に生徒さん達へお届けした
「第2の教室」について
具体的な内容をご紹介してみようと思います。
❖ 通信講座の実例
わたくしが生徒さん達にご提案したのは
次のような内容の通信講座でした。
- 安心して過ごせるご自宅へ、
- 豊富な写真付きでよく分かる【解説テキスト】と、実際の塗り方がアップで確認できる【色塗り動画】の2つの教材を毎月配信する、
- 透明水彩のスキルアップにぴったりの作品に自分のペースで取り組む事ができる「完全自学自習型の通信教育プログラム」
◉この通信講座を「おうち水彩」と名付けました。
この通信講座では
中級・上級への足がかりとなるような
「脱初級レベル」の技術習得
を目指しました。
以下に概要をご説明いたします。
❖ 『おうち水彩』脱初級コース概要

集中プログラムです。
その月のレッスン内容に沿った色塗り動画を、テキストと一緒にご覧いただけます。実際の色塗りの様子がアップで確認できます。音声を聞き取るのが苦手な方も安心して学んで頂けるように、また、目が疲れ過ぎないように出来るだけ見やすく、簡潔な字幕をつけました(声のナレーションはありません)。ゆったりとした優しい音楽が流れる色塗り動画です。いつでも何度でも繰り返しご視聴いただけます(Wi-Fi環境推奨)。
②徹底解説テキスト
その月のレッスン内容をまとめたテキストでは、ひと塗りごとに納得して進められるように細かいステップに区切って写真を豊富に使って解説しています。パソコンやタブレットでの閲覧はもちろん、ダウンロードして自由に印刷することができます。
❖ 資料をご用意しております
◉3月の【資料請求】は終了しました。次回の募集までお待ちください。
参加ご希望の方は、【資料請求】で詳しい内容をご覧いただけます。
◉ご自宅で学んでいただける受講形式を「サンプル教材」で事前に体験できます。
※ 3月の【資料請求】は終了しました。次回の募集までお待ちください。
まとめ

- 絵を描く私達にとって、絵を描く時間、絵が描ける環境というのは本当にかけがえのないものだと改めて感じます。
- 教室に通えない、近くに教室がない、外出が難しい・・・そんな時でも、自分のペースで自宅で楽しく絵が描ける「第二の教室」について考えました。
- 自宅で絵を描くスタイルにも多くの利点があります。安心して過ごせるご自宅で楽しく絵を学べる通信講座は、「絵を描く豊かな時間を取り戻す」きっかけにとても有効です。

オンライン絵画教室も増えました。
素晴らしい通信講座も沢山あります。
皆様がそれぞれ
描きたいと思う作品に取り組める環境が
整うことを心から願っています。
今回のテーマは
『絵を描く時間を取り戻す』です。