NORiの水彩画|ひまわりのブーケ《本当に大切な人へ贈る花》


こんにちは、NORi です。

今回はわたくしの描いた
『ひまわり』をご紹介します。

実は
『ひまわり』は私にとって特別な花です。

父との想い出が蘇る
大切な花です。

そんな『ひまわり』のお話しも
少し書いてみようかなと思います。

 

【水彩画】ほろ苦さとひまわりと私。

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【想い出の花】
というのはありますか?

人それぞれに
好きな花
想い出がよみがえる花

きっとあるのではないでしょうか。
 

ひまわりは

私にとって想い出深い
特別な花です。

どこかほろ苦く
それでも勇気をくれた花でした。
 

■ 当たり前の風景が消えるとき

私が幼い頃に住んでいた昔の家には
ひまわりが咲いていました。

小学生になった頃、
家の門のすぐ横に、
母がひまわりを植えたのです。
 

ひまわりはすくすく育って、
いつしか私の背を追い越し、

いつも上から私を見守るように
そこで咲いていました。

 

朝、学校に行く時も、
帰ってきた時にも、

家の門の横には
大きなひまわりがいつも咲いていました。
 

そんな当たり前の風景が
消えるときがやってきました。

小学校の3年生で
引っ越すことになったのです。
 

その日も、
ひまわりはそこで咲いていました。
 

■ あの場所へ還りたい!

引っ越して少し経ったある日。

ふと、
昔の家はどうなっているのだろう?
と無性に気になり始めました。
 

そこで、
父に頼んで昔の家へ
車で連れて行ってもらうことにしたのです。

昔の家は新しい家から
それほど遠くはありませんでした。

 

車で少しドライブすると
すぐに昔歩いた街並みが近づいてきました。

私は懐かしさで胸がいっぱいになりました。

とうとう
昔の家が見えてくると

父はゆっくりと
車のスピードを落としてくれました。

 

『昔の家はどんな風に変わっているだろう?』
『どんな人が住んでいるんだろう?』

わたしの家は・・・
わたしの家は・・・

車の窓ガラスに
顔面をベッタリと貼り付けて

わたしは
一部始終を逃さぬように

眼を凝らして
昔の家を車の中から見ました。

そのまま
ほろ苦い気持ちに飲み込まれそうになりながら
ゆっくりと
家の前を通り過ぎていくのでした。
 

■ ほろ苦さの後にやってきたのは・・・

sunflower
その時です。

門の横に、
あの、ひまわりを見つけました。

あの、
ひまわりが咲いていたのです!

わたしは、はっとしました。
 

『あぁ、
今ここに住んでいる家族は、
きっと幸せ。』

そう思いました。

あの時の幼い私は、
大切なものを失っただけではないはず。
素晴らしい何かにつながっているはず。
と、
確認したかったのかもしれません。
 

わたしが守られていたように、

『きっと、あのひまわりが
今ここに住んでいる人達を
守ってくれている。』

こう思えた瞬間、

新しい家で
新しい生活をはじめようとしている
自分自身をも
誇りに思えるような気持になっていました。
 

帰りの車の中では、
もう別のことを考えていました。
 

その古い家の私の部屋には
小さな押入れがありました。

その天井のベニア板をズラすと
秘密の屋根裏につながっていました。

 

『今住んでいる人に
そのことをこっそり教えてあげたら、

きっと驚くだろうな。』

そんなことを思いながら
幼い私は少しにやけながら

穏やかな気持ちで
流れていく景色を見送り

父と一緒に新しい家に帰りました。
 

【水彩画】ひまわりからのメッセージ。

sunflower

制作風景 by NORi

ひまわりは私にとって

そんな思い出が蘇る花です。
 

今でも
ひまわりの花を見かけると

とても元気がわいてきます。
 

そして、
大切な人に贈る花でもあります。
 

ほんの少しでも明るい気持ちが芽生えて
元気になってもらえたら・・・

そんな言葉にできない気持ちを抱えて
大切な誰かに会うとき、

私はいつも花屋さんに立ち寄り
ひまわりを買って行くようになりました。
 

幼い頃、
自分を励まし誇りをくれた

ひまわりからのメッセージ

その人にも届くといいなと祈りながら。
 

そして今は

そんな『元気』をくれる花
ひまわりを水彩画で描くようになりました。
 

【水彩画】ひまわりを描きました《制作動画》

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『ひまわり』(16cm × 23cm) by NORi

今回の作品は
実際に

とてもとても大切な方が入院中の
病室へ届けるために制作したものです。
 

明るく賑わいのある雰囲気と
穏やかな余白のある空気感を考えました。

そこで
ミニひまわりをブーケのように配置して
一枚の絵にすることにしました。
 

黄色い絵の具にも
色々な種類があります。

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色を選んでいるところ by NORi

絵というのは
筆を通して

描き手の想いが表れるものですが、

ひまわりは
私を明るく穏やかな気持ちに
してくれます。
 

ミニひまわりの花びらの可愛らしさや
明るい色合いを出そうと

ゆっくり色を重ねました。
 

制作の様子を動画にまとめました。
(動画再生時間:1分47秒)
※音楽が鳴りますので、
音量の調整をしてご覧ください。

『ひまわり』透明水彩画 by Nori

  • 紙: ARCHES紙(300g/m2

 

【水彩画】ひまわり - おわりに。

NORi
透明水彩の技法は

透明感溢れる繊細な色のハーモニーが
本当に美しいなと感じます。

明るく瑞々しい発色に
しばし言葉を失います。