パンジーの水彩画|花と葉っぱの塗り方動画《下絵と試し塗り》


こんにちは、NORi です。

今回のテーマは
『パンジーの描き方』です。

みずみずしいタッチと
美しい発色が魅力の水彩画ですが、

綺麗な色合いと
軽やかな雰囲気にぴったりなのが

花のモチーフです。

そこで今回は

パンジーの花を
透明水彩で描いてみました。

塗り方のポイントなどもあわせて
ご紹介してみようと思います。
 

身近な花を題材にして
気軽に楽しく絵が描けますように!

 

水彩画で簡単パンジー【下絵の準備】


まず最初に
パンジーの下絵
準備していきたいと思います。
 

パンジーの花のつくりは
植物図鑑などで確認すると

  • 花びら:5枚
  • がく:5枚
  • めしべ:1本
  • おしべ:5本

となっています。
 

花びらに注目すると、

中心から下に広がった花びらは
ハートをひっくり返したような形で

模様も一番特徴的ですね。
 

そんなところを観察しながら
スケッチブックに描いてみます。

パンジーの下絵 by Nori

私が描いたパンジーの下絵は
上のようになりました。
 

この下絵は
一度スケッチブックに
下書きを描いてから

その上から
トレーシングペーパーでなぞりながら

下絵として形を整えたものです。
(実際の下書きスケッチの様子は
後半に載せてあります。)
 

これで下絵の完成です。

次は
色選びに入りたいと思います。
 

水彩画で簡単パンジー【5色を選ぶ】


お花は本当に美しくて
ずっと眺めていたくなりますね。

そんな花のモチーフは
水彩画にもぴったりです。
 

水彩画の楽しみの一つが
色選びです。

絵の具の色は
本当にどれも素敵な色で

試し塗りをするだけでも
その美しさに感動してしまいます。
 

庭のパンジーを見ながら
どんな色で塗ろうかと

絵の具箱から色々な色を探すのは
とても楽しい時間です。
 

写真に撮った庭のパンジー by Nori

この写真は
自分で撮影した庭のパンジーです。
 

今回
わたしが描きたいと思っているのは

この写真のような
紫色のパンジーです。
 

写真のパンジーを観察すると

次のような5色で塗り分けられそうかな
と思いました。

  1. 花びらの明るい部分のピンク色
  2. 花びらの暗い部分の紫色
  3. 花びらの中心の黄色
  4. 葉っぱの緑色
  5. 暗さを出す青色

 

今回わたしが選んだ絵の具は
以下の5色です。
(全てホルベインです)

    opera-hol

  1. 花びらの明るい部分のピンク色
  2. オペラ
    (Opera)
     
    permanent-magenta-hol

  3. 花びらの暗い部分の紫色
  4. パーマネント・マゼンタ
    (Permanent Magenta)
     
    permanent-yellow-orange-hol

  5. 花びらの中心の黄色
  6. パーマネント・イエロー・オレンジ
    (Permanent Yellow Orange)
     
    permanent-green-no1-hol

  7. 葉っぱの緑色
  8. パーマネント・グリーン・No.1
    (Permanent Green No.1)
     
    prussian-blue-hol

  9. 暗さを出す青色
  10. プルシャン・ブルー
    (Prussian Blue)

 

パンジーのために選んだ5色 by Nori

右下に
深緑色の試し塗りがありますが、

パーマネント・グリーン・No.1
プルシャン・ブルーを混色したものです。

色々な深緑が作れます。
 

それにしても
絵の具の色は

本当にどれも綺麗ですね。

【ホルベイン透明水彩】色見本30色・色選び ~ARCHES紙採用~

 

■ 試し塗りの紙について

アルシュに試し塗りをしている様子 by Nori

今回
試し塗りのために用意した紙は

本番と同じ水彩紙を使いました。
 

本番と同じ紙で練習したことになり
色塗りで失敗しにくくなります。

 

今回は
本番用と同じ水彩紙を

画板にマスキングテープで
固定して

試し塗りをしています。
 

ここで
水彩紙についても
ご紹介しておきたいと思います。

使っている水彩紙は
アルシュのブロックタイプです。
 

本来ですと
ブロックタイプは
水張りをしないでそのまま使える

というのが利点ですが、
 

水をたっぷりと使う
透明水彩の場合は

ブロックの2枚目の紙に
絵の具が染み出してしまう場合も
結構あります。
 

そのため
ひと手間かかりますが、

ブロックから一枚切り離して
画版(ベニヤ板)に張って使う
というのがお勧めです。

ブロックから一枚切り離す様子 by Nori

紙をマスキングテープで画版に貼り付ける様子 by Nori

 

水彩画で簡単パンジー【試し塗り】

花びらと葉っぱの試し塗り by Nori

色が決まったら

主役のパンジーの花びらと
葉っぱが綺麗に塗れるように

試し塗りで練習しておくと
本番はスムーズに色塗りが出来ます!

 

透明水彩と花のモチーフは
相性がとても良いです。

透明水彩の
水を使った色のグラデーションや

ふんわりとした色の濃淡が
いきいきとした花の印象を

美しく引き立ててくれます。
 

せっかく描くのですから
いきなり本番の絵を描くのではなく、

一度試し塗りをしながら
自分の求めるイメージを
追求しておきたいところです。
 

上でも説明しましたが
試し塗り用の紙にも

アルシュを使っています。
 

さきほど色選びをした
試し塗りの紙の横のスペースで

パンジーの花の色塗りを
試してみました。
 

試し塗りの様子を動画にしました。
(動画再生時間:1分47秒)

※音楽が鳴りますので、
音量の調整をしてご覧ください。

パンジーの花びらの試し塗り by Nori

  • 絵の具: ホルベイン透明水彩絵の具
  • オペラ
    パーマネント・マゼンタ
    パーマネント・イエロー・オレンジ

  • 絵の具: ARCHES紙(300g/m2

 

花びらの透明感と
柔らかさを表現したいと思ったので

水をたっぷり使って
【ぼかし】ながら塗ってみました。

 

絵の具は
水を多めにして溶いていますが

絵の具の水の溶き加減というのは
塗り方によっても変わってくる部分です。
 

何枚も花びらの練習をしながら

花びらが綺麗に塗れるまで
自分の塗り方に合う水分量を
探していくことが大切です。
 

ちょうど良くなるまで練習して
上手く塗れたら

それが自分の塗り方にあった
絵の具の濃度ということになりますね。

 

綺麗に塗れた時の
喜びもひとしおです。
 

花びらの試し塗り by Nori

私が花びらに使ったのは
パーマネント・マゼンタです。
 

絵の具を水で良く溶いて

まずは
花びらの模様の

一番濃い部分に絵の具を置く
ところからスタートしました。
 

筆を一旦洗って
綺麗な水だけで少し湿らせた筆で

いま置いた紫色を
外側に少しだけ伸ばします。
 

そしてすぐにまた
綺麗な水だけで少し湿らせた筆で

いま伸ばした紫色を
さらに外側に少しだけ伸ばします。
 

これを繰り返しながら
花びらに
グラデーションをつくりました。

これが【ぼかし】です。
 

しっとりと塗ることで
滑らかな花びらの感じが描けます。

 
全体が塗れたら
オペラ
少しアクセントをつけたり、

少し濃い目の
パーマネント・マゼンタ
少し加えて

さらにぼかしていきます。
 

芯の方に
パーマネント・イエロー・オレンジ
を塗って

色のコンビネーションを確認しました。
 

それから
花びらの外側に向かって
少し白っぽく筋を入れることで

花びらの張りが出るかなと思って
試してみました。
 

パンジーの花びらの
柔らかな凹凸が出るように

筆で拭き取るように
筋を入れていくと

少し丸みを感じるように
色の濃淡が調整できるかなと思いました。
 

綺麗に洗った筆で
なぞるようにして

すでに塗ってある絵の具を
軽く吸い取ることで

花びらの外側が
少し白っぽく色が薄くなりました。
 

花びらに
複数の色で濃淡を作りながら

しっとりと塗ることで
滑らかな花びらの感じが描けそうです。
 

■ 葉っぱの色塗り練習。

葉っぱの試し塗り by Nori

次に
葉っぱも練習しました。
 

今度は
【にじみ】の効果を使って
葉っぱを塗ってみました。

 

まずは
パーマネント・グリーン・No.1
をたっぷりの水で溶いて

葉っぱの形に塗りました。
 

乾かないうちに
プルシャン・ブルー
をたっぷりの水で溶いたものを

ほんの少しだけ筆につけて
葉っぱの模様の上にちょんちょんと
置いていきます。
 

葉っぱの試し塗りの様子は
こちらになります。
(動画再生時間:1分47秒)

※音楽が鳴りますので、
音量の調整をしてご覧ください。

パンジーの葉っぱの試し塗り by Nori

  • 絵の具: ホルベイン透明水彩絵の具
  • パーマネント・グリーン・No.1
    プルシャン・ブルー

  • 絵の具: ARCHES紙(300g/m2

 

塗ってあるところに
違う色を置くと

色が自然に広がって
にじみができます。
 

自然に乾くまで
そのまま触らずに放置するのがポイントです。

 

葉っぱの色塗りの
にじみの広がり具合は

パーマネント・グリーン・No.1
で描いた葉っぱの水分量と

プルシャン・ブルー
の絵の具を溶いた水分量によって

変わってきます。
 

このような練習をしておくと
にじみ具合を確認できて

とても勉強になります。
 

自分の使っている水彩紙と
絵の具の水分量との相性

また
塗りやすさを確認しながら

絵の具の水の溶き具合を
調整していきます。
 

絵の具が薄いようだったら

もう少し絵の具を足して
濃くしてみよう
とか、
 

絵の具が濃すぎたなと思ったら

もう少し水を足して
薄くしてみよう
とか、

試し塗りで
綺麗に描けるように練習しておくと
安心です。
 

葉っぱの試し塗り by Nori

それから
動画では2種類の葉っぱを
練習しました。
 

2枚目の葉っぱは
まずは
プルシャン・ブルー
をたっぷりの水で溶いて

葉っぱの形に塗ってから、
 

乾かないうちに
パーマネント・グリーン・No.1
をたっぷりの水で溶いたものを

ほんの少しだけ筆につけて
葉っぱの模様の上にちょんちょんと
置いてみました。
 

さらに
プルシャン・ブルー
を少し濃い目に溶いたものも

ところどころ
置いて様子をみました。
 

グリーンの葉っぱに
ブルーを足してにじませるのと

ブルーの葉っぱに
グリーンを足してにじませるのとでは

また違った雰囲気になりますね。
 

植物の葉っぱを塗る際に

すべて同じような色で
同じように塗ると
単調な絵になってしまう

という場合があります。
 

実物の葉っぱの様子は
一枚一枚違いますから

光の当たり具合や
色の濃淡など

よく観察しながら
工夫してみると良いです。
 

色を少し変えたり
塗る順番を変えたり
少し工夫して

葉っぱにも個性を出すと
味のある自然な仕上がりになります。

 

また
水彩画は乾くと
色味が少し落ち着きます。
 

薄いなと思ったら
完全に乾いた後に

再度
同じように上から色を足すと
綺麗に色が重なります。
 

最後に
真ん中の葉脈を残すようにして
葉っぱの両側に色をつけました。

このときのポイントは
一旦、完全に乾かすことです。

 

プルシャン・ブルー
を薄~く溶いたものを

さらりとかける程度に
塗るだけで

塗り残した葉っぱの中心に
葉脈らしい線ができました。
 

以上で
花びらと葉っぱの練習が出来たので

同じようにして
作品に取り組もうと思います。
 

水彩画で簡単パンジー【下絵の転写】

使用した青色のカーボン紙と下絵 by Nori

さて
いよいよ作品づくりに
入りたいと思いますが、

まずは下絵づくりです。
 

作品の下絵を作る方法は
一般的には次の2つかなと思います。

  • 水彩紙に鉛筆で直接スケッチをして、それを下絵にする。
  • 他の紙に書いたスケッチを水彩紙に写して、それを下絵にする。

 

野外スケッチのように
味のある線を活かした画風を
目指す場合は

水彩紙に直接
下絵を描くこともできますが、
 

そのまま色塗りをしていくと
鉛筆の線からグレーが溶け出して

濁った色になってしまう
ということが良くあります。
 

そのため
鉛筆を使わずに
下絵を作る方法も知っておくと便利です。

では
どのようにして
水彩紙に下絵を写せばよいでしょうか。
 

下絵を
水彩紙に転写する方法は

一般的には次の2つかなと思います。

  • 下絵の裏側を鉛筆で塗りつぶして、上から絵をなぞる。
  • カーボン紙などの転写シートを敷いて、上から絵をなぞる。

 

まず最初の方法が
下絵の裏側を鉛筆で塗りつぶして、
上から絵をなぞる
」というものです。

これは鉛筆を使いますが
必要最小限の線だけで
下絵を作ることが出来る

便利な方法です。
 

さらに
練消しゴムで優しく
押さえるだけで

鉛筆の線自体も
かなり薄くすることができます。

 

下絵にしたいスケッチの
必要な輪郭だけを一本線で

トレーシングペーパーなどの
薄手の紙に写していきます。
 

出来上がった線図の裏面を
B3などの濃い目の鉛筆で
真っ黒に塗ります。

この鉛筆の粉が
カーボン紙の代わりになる
というわけです。
 

線図の裏側が真っ黒になったら
黒く塗った側を水彩紙に向けて
水彩紙の上に線図を置いて

線図の線だけを
細字のボールペンで上からなぞります。
 

裏についた鉛筆の粉が
水彩紙に張り付くように
線図が転写されていきます。

鉛筆の線が少し濃いな
と思ったら

練り消しゴムで優しく押さえて
線を薄くすると良いです。
 

水彩画は水をたっぷり使うため
鉛筆の線の上に色を塗ると

鉛筆の粉が浮いてきて
色が濁る場合があるからです。

 

また
透明水彩は
絵の具の透明度を活かした技法なので、

下書きの鉛筆の線も
透けて残ります。
 

線を強調したくない場合は
出来るだけ線は薄くしておくと
良いです。
 

ここで大切なのは

  • 鉛筆の線を最小限にすること
  • 鉛筆の線はできるだけ薄くすること
  • 練消しで紙を擦って痛めないこと

です。
 

明るさを表現するときに
紙の白さを活かすのも

透明水彩の特徴です。
 

紙の白さだけでなく
紙の質感も作品の一部として
仕上がりに影響しますので、

練消しを使う際にも
紙の表面を傷つけたり
汚したりしないように

丁寧に扱うことが大切です。
 

次に
「カーボン紙などの転写シートを敷いて、
上から絵をなぞる」方法です。

 

水彩紙の上に
カーボン紙を置き

その上に
下絵を描き写した
トレーシングペーパーを置き

トレーシングペーパーの上から
下絵をなぞることで

水彩紙に下絵が転写できます。
 

個人的には
こちらの方法の方が
仕上がりが綺麗な気がします
ので、

ここでは
カーボン紙を使う方法で
進めたいと思います。
 

カーボン紙などの転写シートには

黒、赤、青、グレーなどの
色が選べます。
 

赤い花を描く場合は
赤い転写シートもいいかもしれません。
 

今回のパンジーの絵では

濃い目の紫色の花と
緑色の葉っぱがメインになるので、

青色かグレーの転写シートを使えば
絵の色とも馴染みやすく

線が残っても
あまり目立たないかなと思いました。
 

青色のカーボン紙で転写している様子 by Nori

下絵をなぞる際の
ペンの太さや筆圧によって

転写の線の太さや濃さが
変わりますので、

目立たないところで試して
線の濃さなどを確認して

自分の作品に合った
線になるように工夫します。
 

途中で確認しながら
進めると安心です。
 

■ 水彩紙の準備について。

アルシュの紙をマスキングテープで画版に固定した様子 by Nori

今回は
水彩紙をマスキングテープで
画版に固定しています。
 

しかし
これは簡易的な方法です。

出品したり
額装して飾りたいという場合には
【水張り】をお勧めします。

 

水彩画の宿命として

紙は水に濡れるとふやける
という当たり前の問題に
対処しなければなりません。

 

その方法が【水張り】です。
 

水張りをすると、

たとえ塗れている時に
紙がふやけていたとしても

完全に乾いた後には
紙はぴーんと張って

美しい作品として出品できる
状態になります。
 

しかし
それだけではありません。

透明水彩のように
水をたっぷり使う技法では

制作中の紙のゆがみも
大変大きな問題です。

 

透明水彩の技法に耐えうる
正しい水張りをすれば

制作中の紙のゆがみも
防いでくれます。

【基本の水張り】簡単な水張りのやり方 ~霧吹き・刷毛不要~

 

今回は
簡易的なマスキングテープを使って
水彩紙を画版に固定するだけの

簡単なお絵描きスタイルで
絵を描いていますが、
 

これは
庭先のパンジーを見て
気軽に描いてみたくて
そうしているだけではなく、

絵の背景に
色を塗らないこともポイントです。

 

紙全体に水が広がるような
色塗りの場合には

出品するようなつもりでなくても
やはり【水張り】したほうが

制作中もうまく色塗りが出来て
悩むことなく楽しいお絵描きタイムに
なると思います。

 

試し塗りを終えた紙 by Nori

ちなみにこれは
試し塗りに使った紙を

完全に乾いてから
画版から取り外したものです。
 

マスキングテープで
抑えただけの紙は

絵の具の水分によって
自由にふやけます。
 

今回も
不均一に伸びた後に
乾いた紙は

横から見ると
これくらいうねっていました。
 

このような
完成後の紙のゆがみもそうですが、

制作中の紙のゆがみも
【水張り】で解消できます。
 

絵を始めたばかりの頃に
水張りに失敗したままで

作品を展示会に出品してしまった
ということがありました。
 

このときの失敗談は
こちらでご紹介しております。

水張りのやり方|霧吹きで30号パネルにアルシュ紙を平張り

 

それ以来
どこかへ出品する作品や
誰かにプレゼントする場合には

必ず【水張り】をしてから
制作するようになりました。
 

水彩画で簡単パンジー|下書き動画

スケッチをしている様子 by NORi

ここまで
パンジーの色の塗り方などを
ご紹介してみましたが、

下絵についても
少し書いておこうかなと思います。
 

水彩画は
色塗りだけでも様々な表現ができて

軽やかなタッチや
本格的な雰囲気にもできます。
 

そこに下絵の工夫が加わると
色塗りにもさらに重厚感が出てきます。

 

下書きの段階で
少ししっかり目のスケッチを作っておくと

自分の表現したいイメージに沿った
色塗りがスムーズにできるようになります。
 

透明水彩では特に
あらかじめイメージを作ってから

色を塗るのが
上手くいくコツにもなります。
 

そのためにも
下書きの際には

簡単な輪郭線だけでなく
多少の陰影など
明暗を意識したスケッチを描いておくと
色塗りの際にも役立ちます。

 

今回の
下書きスケッチの様子を動画にしてみました。
(動画再生時間:1分47秒)

※音楽が鳴りますので、
音量の調整をしてご覧ください。

パンジーのスケッチ風景 by Nori

 

葉っぱの形も
観察しながら描いてみました。

 
主役のパンジーが引き立つように
周りにも
パンジーを配置してみました。
 

水彩画で簡単パンジー|下絵づくり

パンジーのスケッチ by Nori

この下書きを使って
水彩画としての下絵を作りました。
 

下書きを
水彩紙に写す場合

トレーシングペーパーを使って
書き写すのが一般的かなと思いますが、

このとき
下書きの全ての線を写す必要はありません。

 

透明水彩は
絵の具の透明度の高さが特徴で

紙の白さを活かす技法です。
 

そのため
下書きの線も透けて残るため

下絵用の線も
作品の一部になると考えて
丁寧に線を選ぶのがポイントです。

 

例えば
淡く塗りたい場所や
白く塗り残したい場所には

あらかじめ
線が無い方が良いかもしれません。

 

そのような時は
最初から下絵には線を描かないで

下絵のスケッチを見ながら
色塗りをすることもできます。
 

また
葉っぱの葉脈の線などは
アクセントにもなるので

あらかじめ
下絵に線を入れておくと
効果的な場合もあります。

 

鉛筆で描いた下書きを眺めながら

作品の一部として
残しても良い線だけ
必要な線だけを

トレーシングペーパーで写し取って
水彩紙の下絵にすると

水彩画としての仕上がりも
より美しくなると思います。
 

下書きスケッチから下絵を作っている様子 by Nori

今回は
花の輪郭線と
花びらの筋の濃い部分だけを

トレーシングペーパーに
書き写しました。
 

また
鉛筆の下書きをそのまま
写すというよりは

少し形を修正したいな
もう少し丸みのある線がいいな
など
思うところがあったら

そのつど修正しながら
トレーシングペーパーには
最終的な線を描いていきます。

 

鉛筆の下書きを参考にして

トレーシングペーパーの上で
より良い形を作りながら

最終的な下絵を仕上げる感じです。
 

オリジナルのスケッチ(右)と下絵用の線図(左) by Nori

今回は
葉っぱをもう少し
増やしたいと思ったので

下書きの葉っぱの形を参考に
パンジーの周りに
葉っぱを描き足しました。
 

葉っぱの数だけでなく
葉っぱの向き、大きさ、形などを調整して

鉛筆の下書きよりも
少し柔らかい雰囲気で
下絵を作ってみました。
 

水彩画で簡単パンジー|画材一覧


今回使用した
画材や道具などをご紹介しておきます。

  1. 水彩紙
  2. → アルシュブロック300g【細目】20x20cm

  3. 筆2本
  4. →ラファエル水彩筆 8404(ラウンド中細・コリンスキー)5号
    →面相筆

  5. 絵の具
  6. →ホルベインの透明水彩絵の具から6色を選んで使いました

  7. パレット
  8. →今回使う絵の具が全て入るような仕切りが6個以上のもの

  9. 水入れ
  10. →仕切りが3つ以上のもの
    →空き瓶3つでも可

  11. キッチンペーパー
  12. →タオルでも可

  13. スケッチブック&鉛筆
  14. →下書き用

以上は
普段わたしが使っているものです。
 

特にここに挙げた
紙・筆・絵の具については

多くの画家さんが使われている
王道のものです。
 

水をたっぷり使う透明水彩の
あらゆる技法に耐える
素晴らしい道具なので、

初心者の方にも
おすすめしたいです。
 

透明水彩は
最初にきちんとした画材を揃えることで

楽しくスムーズに美しい色の塗り方を
マスターすることができます。

 

水彩画で簡単パンジー《水彩画の魅力》


水彩画はなんといっても
その手軽さも魅力の一つです。

小学校で慣れ親しんでいる
道具さえあればすぐに描けそうです。
 

ですが
文房具屋さんや画材屋さんに行くと

小学校で使っていた絵の具とは違う
様々な種類の絵の具があって

気軽に始めようと思っていたけれど
どれを買ったらいいのか決められない

と迷うことも
実際には多かったりします。
 

水彩絵の具には
透明水彩不透明水彩

さらにその中間の
マット水彩というものもあります。

 

これらは
絵の具の透明度の違いによるものです。
 

それぞれ独特の風合いがあって

描きたい雰囲気に合わせて
選べるようになっています。
 

ここでは
透明水彩に注目して
ご紹介してみようと思います。

透明水彩絵の具の特徴はなんといっても
その透明度の高さです。

 

その透明度を活かすために
絵の具をたっぷりの水で溶く

という方法を多く用います。
 

たっぷりの水で溶いた絵の具は
色が薄くなりますが、

その薄い絵の具を
塗り重ねることで

繊細で美しい
色の重なり合いが表現できます。
 

また、
水の動きを利用した「にじみ」

水彩画らしいふんわりとした
色の変化を表現することが出来ます。
 

このように
水をたっぷり使うことで

何とも言えない美しい色の
ハーモニーが出来上がります。
 

この透明水彩の技術を支えてくれるのが
紙の質です。

紙は基本的には
水に弱い性質をもっていますから、

たっぷり水をつかう透明水彩には
水に強い専用の水彩紙が
必要不可欠です。
 

絵の具を溶く水分量や
作品に使う水の量は

作者の好みによるものですから
多種多様な水彩紙が売られているのです。
 

紙選びや筆選びなどといった
基本的な材料の良し悪しが

仕上がりに直結する事も多いのが
透明水彩の技法の特徴でもあります。

 

ふさわしい画材を揃えて
輝くような美しい絵が描けますように!
 

水彩画で簡単パンジー《まとめ》

  • 今回は5色の透明水彩絵の具でパンジーの描き方を紹介してみました。
  • 花びらには【ぼかし】を、葉っぱには【にじみ】を使うことで、水彩画らしい色の重なりが表現できます。
  • 全ては主役のモチーフが引き立つように様々な要素を加えていくことで、まとまりのある絵になります。

 

NORi
色の美しさが際立つ
花のモチーフは

透明水彩絵の具の
透明感が発揮される
素晴らしいモチーフです。
 

美しい花を
より美しく

ずっと眺めていたくなるような
素晴らしい絵が描けたらいいなと
いつも思います。