❖通信講座のすゝめ「絵を描く時間を取り戻す」自宅で透明水彩


NORi
こんにちは、NORi です。

2020年春-
私達の生活様式は一変しました

適切な換気やソーシャルディスタンスが
確保できない私達の小さな水彩画教室も
閉鎖を余儀なくされました。
 

「早く絵が描きたいです!」
「教室の再開を楽しみにしています。」

生徒さん達のそんな声が届くたびに
『三密を回避しながら自宅で安心して
絵を再開できる方法はないものか?』

繰り返し思案するようになりました。

NORi
安心の自宅で楽しく絵に取り組みながら
透明水彩の塗り方のコツや
色彩科学の知識などを
学べる方法があったら・・・。

 

今回は通信講座の魅力について
ご紹介してみようと思います。

通信講座で透明水彩を学ぶという
新しい選択肢が、

絵の中断を余儀なくされている方の
『絵を描く時間を取り戻す』
きっかけとなり、

また、
さらなる上達を目指す皆様の
『希望の一歩』となればと思います!

❖ 絵を描く時間を取り戻す


人類の長い歴史の中で
芸術の価値が途切れることなく
受け継がれてきたのは、

豊かな創造の時間が
人生をいきいきと生きぬく力に
多少なりとも直結しているから

と、長い自粛生活を通して
改めて感じるようになりました。
 

これは「絵が描ける環境」が失われたときに
初めて、思い知らされる感覚ではないでしょうか。

そしてまだ、
「絵が描ける環境」が失われたまま
前に進めない方がいらっしゃることは
本当に残念な気持ちでいっぱいです

自分を高めていけることに
無心で取り組める時間というのは
本来、誰にとっても
必要なものだと思うのです。
 

自宅で学べる第2の教室


クラッシックの流れる教室で、

楽しい仲間達の冗談に思わず
吹き出しそうになりながら、

ゆったりとした気持ちで
絵を描く。

そんな環境は私達の水彩画教室にとっても
最高のものでした。

 

慣れ親しんだ自分にぴったりの教室で
安心できる先生に
優しく絵を教えてもらえる喜び、楽しさ・・・

そんな理想的な環境に代わるものは
難しいかもしれませんが、

それでも諦めずに
【絵を描く豊かな時間】を
再び取り戻せる選択肢が
一つでも多く見いだせたらと思います。
 

そしてその選択肢は、
新しいことに楽しく挑戦しながら

さらに視野を広げていけるような
さらに技術を深めていけるようなもの
であることが望ましいと考えます。
 

それはちょうど、
「自宅で学べる第2の教室」
といった環境です。
 

何よりも大切なこと

様々なご事情で
お教室に通うことが難しい方や

外出が難しい状況を抱えながら
過ごされている方、

また、
ご自宅で自由に絵を描きたい
と模索されている方が
まだまだ沢山いらっしゃることと思います。
 

誰にとっても何よりも大切なことは
「安全・安心」ではないでしょうか。

  1. 安心して過ごせるご自宅で、
  2. 絵を楽しく学びながら、
  3. 自分のペースで作品に取り組める

そんな『第2の教室』が必要だと考えます。
 

自宅で絵を描く利点


自宅で絵を描くことにも
利点があります。

失敗を気にせずに
普段の自分では描かないような
新しい構図やモチーフ、色の組み合わせ方や
色の塗り方などに

自由な気持ちでのびのびと挑戦できることも
大きな利点の一つです

 

例えば、

  • これまでなかなか取り組む機会がなかった
    新しい技法の練習をしたり、
  • これまでとはひと味違う作品をめざして
    こっそり試作に挑戦したり、
  • 新しい構図の研究をすること
    もできるかもしれません。

 

❖ 『自宅で学べる第2の教室』を考える


自宅で絵に取り組む」というスタイルは

自分一人でスタートさせるには
なかなかハードルが高い
と感じられるかもしれません。
 

特に、
生活の基盤である自宅で
新しいことを始めるのは少し難しい
と感じられる方も多いと思います。
 

また一方で、
安心できる自宅で絵を再開したい
と強く願われている方も
いらっしゃることと思います。
 

そこで、
もう少し具体的に

  1. 安心して過ごせる自宅で、
  2. 絵を楽しく学びながら、
  3. 自分のペースで作品に取り組める『第2の教室』

について考えてみたいと思います。
 

理想の『第2の教室』とは?


上の図をご覧ください。

  1. 安心安全の自宅で
  2. 今回は教室に通う以外の選択肢として
    最も安全に過ごせる自宅で
    安心して学べる方法

    について考えていきたいと思います。
     

  3. 写真と動画をみながら
  4. 自宅で絵を学ぶ際に必要なものといえば、
    対面指導の代わりになるような教材
    です。

    具体的には、
    「実際の様子を見ながら
    楽しく絵が描ける指導教材」

    があったら
    ご自宅で制作することも
    可能になるのではないでしょうか。
     

    ⭕️ 通信講座の強みは、
    何度でも繰り返し予習・復習ができる教材
    があることです。

    また、
    ⭕️ 自学自習で絵を描いていくには、
    教材をそばに置いて自分のペースで描ける
    スタイルが理想的です。
     

    ⭕️ 使う絵の具や色塗りのポイントなどが
    きちんと文字で紹介されていると
    安心です。

    一方で、
    ⭕️ 水をたっぷり使う透明水彩は、
    実際に絵の具を水彩紙に塗ると
    塗った絵の具が刻々と広がっていく
    動きのある技法
    ですので、

    「色の広がり具合」
    「色が広がっていくスピード」
    「色を広げていく筆さばき」や
    「色を置いた直後の色の濃さが
    刻々と変化する様子」など
    言語化が難しい実際の色塗りの様子を
    動画で確認できること

    は大きな助けになります。
     

    さらに、
    ⭕️ その動画の色塗りの手順や
    ひと塗りごとに絵がどのように変化するか
    といったことが
    テキストを開けば一目で分かる
    コマ送り写真と適切な解説があれば
    自分ひとりで学びながら絵を描くことは
    十分可能になってきます。

     

    以上のポイントを踏まえると、
    特に『透明水彩』を学ぶための教材としては

    ひと塗りごとの手順が一目で分かる
    写真を豊富に使った指導テキスト
と
     

    言葉や写真では理解が難しい場合にも
    実際の様子を確認できる色塗り動画
    の2つが補い合う
    ことで

    『描き方が良くわからない』という
    自学自習の障壁を大きく下げてくれると
    期待できます。
     

    そして、

  5. ゆったりと絵が描ける

実際にご自宅で絵を描く場合には
「制作する時間を自分で自由に選べること」
も大切な条件だと思います。
 

好きな時に何度でも繰り返し学べる教材は
もちろん大変便利ですが、

自分に合った学習のペースを作ることも
自学自習には大切なポイントです

 

定期的に提供される指導教材を選ぶなど、
自分の生活にリズムを作ることも
無理なく続けていける環境づくりに
つながるのではないでしょうか。

 

❖ オンライン通信講座のすゝめ

水彩教室が閉鎖となってから
『絵を描く時間を取り戻す』ための方法を
繰り返し考えてまいりましたが、

色塗り手順が一目で分かるテキスト
実際の様子を何度も見返すことができる動画
両方を組み合わせた教材を
定期的に配信する学習スタイルならば

生活のリズムを作りやすく
自分のペースで自宅で楽しく絵を描くための
最適な条件が整うと思われました。
 

また、
一連の教材がひとつの指導書として
知識の積み上げと技術の向上を意図した
まとまりを持つことで

単発のレッスンでは味わえない
本来の芸術の奥深さを
体現していけると思いました。
 

そこで実際に、
閉鎖中の水彩画教室の生徒さん達に
この通信講座のご案内を
してみることにしました。

やってみたいと思われる生徒さんが

お一人でもいらっしゃれば決行しよう

と考えておりましたが、

80代の生徒さんまでもが
スマホやタブレットの操作に不安があると

少しはにかみながらも「挑戦したい」と

笑顔で申し出てくださる姿に

通信講座という学習スタイルの
新しい魅力を垣間見たような気がしました

 

そして、
インターネットを介していつでもどこでも何度でも
繰り返し見ることができる動画とテキストを

毎月配信する

オンライン通信講座がスタートしました。

(月2回の普段の水彩画教室のペースに
合わせて、毎月無理のない学習時間で
こなせる内容を教材にまとめました)
 

自宅で絵を描く
という学習スタイルは
生徒さん達にとって
「絵を描く時間を取り戻す」だけでなく、

絵のスキルアップにも
絶大な効果をもたらしました。

 

まさに時計の針が動き出したかのように
生き生きとした喜びの声が
届くようになった時は心から安堵しました。

創作活動に打ち込めること、
芸術や美に触れることの力強さを
あらためて感じた瞬間でした。

 

この通信講座をスタートして
一年半が経とうとしていた頃、

世の中の様子はまだ完全に
安全な状況とは言えませんでしたが、
規模を縮小して(少人数制で)
教室の方も再開することになりました。
 

ところが、
通信講座を続けて来られた
生徒さん達全員が

水彩画教室を再開しても
引き続き通信講座の継続を
希望されたのです。

 

水彩画教室への参加は
まだ見送りたい
とのことで
通信講座だけは継続したい
とおっしゃる方に加えて、

水彩画教室と通信講座の
両方に参加したいとご希望される方も
出てきました

 

通信講座のメリットとは?

通信講座が始まって3年目に入った今も
水彩画教室および通信講座の継続率は
100%となっています。

リアルタイムで対面指導を受けられる
水彩画教室に参加できるにも関わらず、

あえて自学自習の通信講座を
継続されているのは
どういった理由があるのでしょうか。
 

ご参考のため、
生徒さん達の声をいくつかまとめてみました。

  • 色塗り動画だけを観ていると自分にはとても出来ないと難しく感じるけれど、丁寧に解説されたテキストのお蔭でなんとか自分のペースで新しい塗り方に挑戦することができ、やりがいを感じている。こういう学習方法もあるのかと参加して良かった。
  • 色を塗るとついつい色が濃くなってしまうのが悩みだった。動画で一連の工程を全て見ることができたことで、パレットで絵の具を溶かす方法や筆使いなど、何気なく当たり前にやっていた自分のやり方と違っていることに気がついたのが大きな収穫だった。次から色の調整が簡単に出来るようになった。
  • これまでは先生に聞かないとどこに何色をどんな風に塗ればいいのか全くわからなかったけれど、テキストで細かく解説されているのを読んでこんなにも色々なことを考えながら絵を描くものなのかと、透明水彩の奥深さに感動している。色塗りのコツが少し分かってきたような気がする。
  • 教室以外で絵を描くことはなかったけれど、毎月の教材を夢中になってこなしているうちに自宅でこんな充実した時間が過ごせるなんてとても贅沢だなと感じる。リビングのお気に入りの場所で絵を描いています。
  • 自宅でせっせと仕上げた作品を部屋に飾ってみたら、絵に興味がないと思っていた夫が「いいね」と言ってくれた(照)。家でひとりで頑張って描いていたのをそっと見守ってくれていたんだなと思った。
  • 教室が閉鎖してから全く絵を描かなくなってしまい、出かけるのも億劫になってしまっていたけれど、毎月教材が配信される度に絵を描こうという気持ちが湧き起こった。絵をやめずに、続けてこれたことが嬉しい

安心して過ごせる自宅という環境で
テキストと動画だけを頼りに

自分のペースでじっくりと絵に取り組む

オンライン通信講座というスタイルは、

自分で試行錯誤しながら

楽しく絵に取り組んでいける探究心や

自学自習の力があれば

達成感や喜びをもたらす
素晴らしい一助となるようです。

 

通信講座のデメリット

自分のペースで進める通信講座は
自学自習が基本となります。

自分の色塗りの様子を
先生がそばで見ていてくださり
その場ですぐにアドバイスを受けられる
教室のような対面指導が受けられません。

 

通信講座を選ぶときは、
できるだけ自分のレベルに近い内容で、
できるだけ解説が丁寧な教材
を提供している講座を選ぶこと

大切な条件かと思いますが、

今の自分にはちょっと難しいと分かっていても
そこでしか得られないものに惹かれて
参加を決めることもあるのではないでしょうか。
 

自分の感性に響くものには
たとえすぐに結果に直結しなくても
包括的な物の見方や自分の感性を
グッと押し上げてくれるような力があります。

芸術に関わる学びには特に
自分の心の拠り所となるような
目指すべきずっと先の美しさに触れる体験が
とても大切だと感じます。

 

すでに多くの作品を仕上げてこられた方ならば
独自の感性も研ぎ澄まされていて、

自分に必要なスキルや目指したい画風が
よりはっきりしているかと思います。
 

そんな独自の感性に響くような作品を
学べる機会というのはそう多くはない

と思いますので、

もしそのようなプログラムがあれば
そのプログラムが存在すること自体に
高い価値が見出せるのではないでしょうか。
 

一方で、
まだ水彩画を初めたばかりの
初心者の方は

まずは
道具の基本的な使い方や
絵の具の溶かし具合や塗り方など
先生から直接手解きを受けられる
少人数制の教室などに参加されるのが
やはりおすすめです。
 

目の前で先生の魔法のような筆さばきが見れて、
その場であれこれ教えていただきながら
絵を描く楽しみや喜びを味わえることは

一生の宝になる素晴らしい体験だからです。

その体験を通して感じた
「絵って楽しい!」
「もっと絵を描いてみたい!」
「あんな絵が描けるようになりたい!」
という気持ちが絵の上達につながります。

絵を描く楽しさを実感しながら
作品を何点か制作する経験を積むことで

その力が基礎的な土台となり
通信講座に限らず
様々な新しい技法習得のチャンスにも
積極的に挑戦していけるようになると
思います

 

絵を学びたい、
もっと上手くなりたいという情熱と
実際に絵が描ける環境づくり、

そこに
自分に合った教材や
良質の学びの場が加わることで

非常に安定感のある継続的なスキルアップ
が実現するのではないかと思います。
 

❖ オンライン通信講座の実例

わたくしが実際に
生徒さん達にご提案した「第2の教室」は
次のような内容の通信講座でした。

  1. 安心して過ごせるご自宅へ
  2. 色塗り手順を細かく解説した「テキスト」と、実際の塗り方がアップで確認できる「色塗り動画」の2つのオンライン教材が毎月配信される
  3. 透明水彩のスキルアップにぴったりの作品に自分のペースで取り組める「第二の教室」お届けレッスン

◉このオンライン通信講座を「おうち水彩」と名付けました。
 

この通信講座は
透明水彩を始めて最初の数作品を
仕上げたばかりの方から
10年以上の経験を積んでこられた方を
対象にして

本格的な透明水彩の作品を
しっかり仕上げるための全工程を
丁寧に学ぶことを目指したプログラムです。
 

透明水彩ならではの
圧倒的な透明感を引き出す技術を
より高いクオリティで
さらに安定的に習得するために

中級・上級への足がかりとなるような
「脱初級レベル」の技術習得
を目指しています。

❖ 自宅で楽しく透明水彩!「通信講座」のご案内

 

まとめ

  • 絵を描く私達にとって、絵を描く時間・絵が描ける環境というのは本当にかけがえのないものだと改めて感じます。
  • 教室に通えない、近くに教室がない、外出が難しい、自宅で自由に絵を学びたい・・・そんな時でも、自分のペースで自宅で楽しく絵が描ける「第二の教室」という選択肢があったら、絵を続けていける希望が見えてくる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
  • 自学自習が基本の「通信講座」で絵を学ぶには色塗り手順が一目で分かる解説付きテキストと実際の様子を何度も見返すことができる色塗り動画の両方を組み合わせた学習スタイルがおすすめです。

 

NORi
最近は再開した水彩画教室も多く、
オンライン絵画教室も増えました。

素晴らしい通信講座も沢山あります。
 

皆様がそれぞれ
描きたいと思う作品に取り組める環境
が整うことを心から願っています。