【道具】500号までのサイズ一覧とアルシュ水彩紙|500年の歴史が支える、描くことの「信頼」
こんにちは、NORi です。
画材屋さんに行くとスケッチブックが沢山並んでいますが、厚さや質感、そして吸水性や大きさなど様々です。
実は、わたしたちは今、ピカソやゴッホが見た景色と、彼らが筆を置いたその同じ大地(紙)に立つことができます。
今回は、そんな世界中のアーティストに愛される世界最高品質水彩紙 アルシュ(ARCHES)のご紹介です。アルシュ紙が、なぜ単なる支持体ではなく、描き手にとって一生のパートナーになり得るのか。その奥深さを紐解いていきたいと思います。
NORi
【水彩画用紙サイズと選び方】紙の原材料・g/cm2・hot pressed とは?
透明水彩を描く際に大切なことの 1 つに、
紙の選定があります。
透明水彩の絵の具は
とても透明度が高いので、
紙の質感までもが
絵の印象を大きく変える場合があります。
そのため、
描こうとしている絵のイメージに
合った紙を選ぶことも
水彩画の大きな魅力の一つです。
透明水彩では特に「紙」によって
絵の具の発色が違って見えたり、
ぼかし具合の雰囲気なども変わってきます。
好きな画風の画家さんがいれば
同じ紙を使うのが早道かもしれません。
今回は、
アルシュ(ARCHES)という
フランス製の紙を例に
水彩紙の選び方について
まとめてみたいと思います。
アルシュ紙の原料は
コットンパルプ(100%)で、
透明水彩などの
水性の画材に非常に適しています。
絵の具の発色が大変素晴らしく、
水をたっぷり使った水彩絵の具の
滑らかな重ね塗りが美しく際立つ、
世界最高品質の紙として また、 紙自体が 透明水彩は「白」を塗りません。 さらに、 1492年に誕生して以来、 この紙でなければ施すことができない 厚みは 300g/cm2 あたりが 水を含ませても、 もっと厚い紙というのもあって 300g/cm2 くらいまでの厚さの紙では それよりも厚手の紙では 水彩紙の多くは いくつか種類があって アルシュ紙の場合は、 の3種類があり、 イメージとしては、 アイロンで洋服のしわを伸ばすように 細目、粗目の順番で 初めて水彩紙を選ぶ時には、 細目(cold pressed)が 何度も重ね塗りをするような場合にも 細目は また吸水性の早さから また、 奥深いしっとりとした表現や 紙の目の荒さによって 必然的に駆使する技術も、 そのため、 絵のテーマに合わせて 紙と絵の具の相性や、 あらかじめ試し塗りをして この試し描きに使う紙も アルシュ紙でなければなりません。 大きな作品や 本番と同じアルシュで試し塗りをしているからこそ 実際に色を塗っていく段階でも、 紙本来のもつ美しい風合いを 透明水彩らしい絵になります。 例えば、 陽が当たった林檎の一番明るい部分は この一番明るく 赤く描かれた林檎の艶の部分に これは、 不透明水彩や油絵などで使われる技法です。 一方、 このような方法で白を表現することは そこで、 光の当たった明るく白く見える部分を もともとの紙の白地を活かすのです。 こうすることで、 透明水彩絵の具の特徴である モチーフの持つ存在感と一体となった アルシュの白は
世界中のアーティストに愛されています。
■ 紙のクオリティーと厚み。
アルシュ紙は
紙の目の風合いがとても美しく上品で、
絵の一部としての存在感を放っています。
この紙の白さがそのまま「光」になります。
様々な技法に耐えられる丈夫な紙として
貴重な地位を築いおり、
500年以上も生産されている歴史のある紙です。
技法があります。
お勧めです。
そう簡単にはたわむことがなく
多様な制作への想いを
受け止めてくれる強靭さがあります。
さらなる吸水性の豊かさも魅力的です。
水張りが必要になるかと思いますが、
かなりしっかりした紙になるので
水張りしなくても大丈夫な場合もあります。
■ 紙の肌目の種類。

表面の肌目の細かいものから
荒めのものまで
選べるようになっています。
それぞれ独特の存在感があります。
紙の肌目の凹凸を抑えたものが
極細目(hot pressed)です。
凹凸が強調されていきます。
塗りやすいかなと思います。
適しています。
細かい描写などにも向いていて、
透明感のある艶やかな発色や
一発勝負の繊細なにじみなどが
表現できます。
肌目の表情が豊かな荒目は
吸水性にも優れ
重厚で大胆な色塗りと
眩しい光の対比などもドラマチックです。
■ 試し塗りの作業。
絵の具の発色や吸水性が異なり、
絵の具を塗っていく時間的なタイミングも
異なってきます。
事前の試し塗りはかかせません。
その紙に適した技法を、
テストすると安心です。
もちろん、
偶発的に見える繊細な「にじみ」の表現も
確信を持って描けるのです。
■ 紙の質感を活かす透明水彩。

活かすようにすると
明るい窓辺にある
赤い林檎を絵に描く場合、
少し白っぽく光って見えます。
輝いた部分を表現する場合、
上から白い絵の具を使って
光の点を描く方法があります。
先に塗った林檎の赤色が
白い絵の具でカバーされなければ
ならないため、
透明度の高い透明水彩では、
色を塗り重ねた際に下の色が透けてみえるため、
出来ません。
透明水彩で明るく白く輝く部分を描く場合には、
最初からあえて塗り残します。
“透明感” を失わず、
自然な光を表現することができます。
救い出すべき光
という風にも表現できるかも知れません。
この紙の「白さ」や「質感」を活かすことは
自然の光と一体になることです。
■ 原画の魅力。

このように
透明水彩は薄く淡い、
色の重なり合いが生み出す美しさが特徴です。
幾重にも重ねられた色のハーモニーは、
実際に目の前で見ないと分からないほど
繊細です。
その繊細さが、
透明水彩の魅力でもあると思います。
この色の繊細さに加え、
紙の自然な風合いや
紙を使っていることの味わい
といったものも、
写真やポスターなどの印刷物では
消えてしないやすいところでもあります。
紙の厚みや質感、
それによって生まれる
色の立体的な奥行きや美しい発色は、
原画ならではの楽しみの一つです。
【水彩画用紙サイズと選び方】500号までの号数一覧表の見方。
日本絵画標準サイズ( 単位:mm )
引用:絵画標準サイズ - Musashino Art University
■ 簡単な表の見方
上のサイズ一覧表を使って
絵の大きさを確認する時は、
- 横長の長方形として紙のサイズを考える。
- 号数は、横の長さ。
- F / M / P といったアルファベットは、縦の長さ。
といった順番で眺めてみると
分かりやすいかと思います。
まず
『横長の長方形』をイメージしながら
サイズ表を眺めます。
『横長の長方形』の
横の長さ(長い辺)が号数
となります。
10 号の絵を描こうと思えば、
横の長さ(長辺)は 53cm と決まります。
あとは、
縦の長さ(短辺)が
長くなったり、
短くなったりすることで
紙の横長の雰囲気が変わります。
これが、
F / M / P / S の違いとなります。
それにしても、
500 号って凄いですね。
今はSMサイズを描いている方も、
いつかF60、
あるいはその先の景色を見る日が来るかもしれません!
■ 額を買うとき

額縁屋さんには
沢山の額が飾ってありますが、
箱に書かれたサイズが同じでも
額自体の大きさはそれぞれ異なります。
箱に書かれたサイズというのは、
その額の中に納める絵の大きさを指しています。
額縁屋さんに置いてある額の箱に
F 10 などと表記されていれば、
一般的には
「この額には F 10 の絵が入りますよ」
という印になっています。
もし、
まだ額に入っていない絵を
額装したい場合は、
必ず、絵を持参します。
沢山ある額から
その絵にピッタリの額を選ぶには、
原画がなくては難しいと思います。
額の色を選ぶときの
決め手になるのも
原画で使われている生の色です。
スマホの画像や
プリントアウトした写真の色と
実際の原画の色とは
少し違うことがあるので注意が必要です。
「準備(プロセス)」を重ね、
「アルシュという最高の大地」に描いた
「世界に一点の原画」だからこそ、
額縁という最後の仕上げもまた
実物の感動をしっかり作品として昇華したいですね。
■ アルファベットの名前の由来
F は Figure(人物)という単語から来ています。
同様にして
P は Paysage(風景)
M は Marine(海景)
からきています。
人物や風景、海の景色を描くときに
美しい作品になりやすいサイズとして
提供されているようです。
S は Square(正方形)です。
ここで、
号数のところに SM という
謎の表記を発見された方も
いらっしゃるかと思いますが、
なんと、
この SM は日本が考案したサイズで
英語に直すことはできないのです。
SM はサムホールと読みます。
サムホールの意味は英語から来ているそうで、
thumb-hold 【親指サイズの穴】のことです。
洋画家である長谷川三郎 (1906-1957) が
次のようにサムホールの説明をしています。
油絵用具の一種で、底に親指を入れて片手で支えられるように穴のあいている小型のスケッチ箱。原義は親指の穴 thumb hole だが、これは日本の画材店が考案して売り出したときにつけた名称で、和製英語である。また、このスケッチ箱に収納して持ち歩けるスケッチ板のこともサムホールといい、転じてサムホール判という画面サイズの名称となった。22.7 × 15.8 センチメートルで日本式カンバスサイズの 1 号 F に近い大きさである。
■ おもしろ小話? ~ 細かい数字の理由 ~

ところで、
絵画のサイズ表を見ると
ミリ単位でとても細かく指定されています。
なぜこんなに複雑な数字なのでしょうか。
絵画のサイズ表はもともとフランスの
cm の規格を基準にしています。
明治時代にあった当時の日本では
そのフランスの cm の規格を参考にして
尺寸法に換算し、
端数を四捨五入することによって
日本版のサイズ表を作成したそうです。
その後、
尺貫法が廃止となり
日本もメートル法の採用を迫られました。
そこで改めて、
その表を 1 尺 = 約 30.3cm で
換算し直すことによって
現在のサイズ表ができたそうです。
端数を切り捨てた
という
換算の誤差が影響して
現在の日本の規格は
オリジナルのフランス規格とは少し違う
端数のある値となっています。
端数のある細かい数字は
歴史の足跡。
いつか500号という
大画面に挑む自分を想像しながら(?)
今の自分にぴったりの『窓』を選んでください。
■ 額装して出品するとき
展覧会などで
出品サイズは 10 号まで
というように
出品作品のサイズが
決められている場合があります。
この場合は、
絵の長い方の辺の長さが指定されている
ということになります。
そこで、
長い方の辺の長さは決まっているけれど
短い方の辺の長さを短めにした絵にしたいなぁ
という場合、
F10 よりも P10 や M10 といった
サイズを選ぶことで
横長や縦長といった構図で
絵の雰囲気を演出することができます。
出品要項に書かれたサイズは、
一般的には絵のサイズです。
(額の内側の紙の部分の大きさ)
しかし、
会場の壁面が限られていることから
絵のサイズではなく
壁に飾る時に重要になる
出品する額のサイズ
を指定している場合もあります。
はっきり分からない場合には
事務局などに問い合わせて
事前に確認をしておくと安心です。
【水彩画用紙サイズと選び方】60号の絵を描くにはブロック?シート?ロール?

- NORi の制作風景。
すでに書いているように、
私はよくアルシュ紙を使って
水彩画を描きます。
発色が素晴らしい最高級水彩紙です。
アルシュ紙を買うときは、
- スケッチブック (ブロックタイプ)
- シート
- ロール
この 3 種類のスタイルから選ぶことになります。
それぞれ
紙の大きさが異なります。
わたしは 60 号(長辺が 130.3cm)の絵を
描こうと思って
アルシュ紙(300g/cm2 細目)を
ロールで購入したことがあります。
そのときのお話を書いてみようと思います。
まず、
上の3 種類の紙のサイズの違いを
検討しました。
■ スケッチブック (ブロックタイプ)
ブロックタイプというのは、
手軽な大きさの
15 枚とか 20 枚分の紙が
重ねられた状態で
四方を糊でがっちりと固定されたもので、
そのまま画版なしで
絵を描くこともできます。
アルシュ紙のスケッチブック
(ブロックタイプ)の最大サイズは
61 × 46cm なので
P12 号 (60.6 × 45.5cm) までの
絵が描けます。
アルシュ紙のスケッチブック
(ブロックタイプ)は
表紙もとても美しいですよね。
持っているだけで幸せな気持ちになります。
■ シート
シートは
一枚ずつで売られている紙です。
アルシュ紙シートのサイズは
76 × 56 cm です。
これならば
P20 号 (72.7 × 53.0cm)
のサイズまでの絵が描けます。
■ ロール
そして
アルシュ紙のロールのサイズは
915cm (9.15m) × 113cm です。
F80号 (145.5 × 112.1cm)
までの絵が描けます。
というわけで、
今回の 60 号の絵を描くには
紙の長辺が 130.3 cm 必要なので、
ロール紙を購入することにしました。
【水彩画用紙サイズと選び方】裁断・水張り準備
小さな葉っぱのスケッチを繰り返した先に、
見えてきた60号という景色。
その景色を形にするためには、
ブロックでもシートでもなく
ロール紙を切り出すという選択が必要でした。
届いた ARCHE ロール紙は
破いてしまうのがもったいないような
美しいラベルでした。
この9mもの最高級紙を使って
必ずや自分のすべてを懸けるような
そんな作品を描いてみたいと
あらためて思いました。
開封すると、
内側に紙の表面がくるように巻いてあります。
ARCHE 紙の表面と裏面では
紙の肌目が少し違います。
実は
裏面の肌目もとても美しいです。
描こうとしているモチーフや技法によっては
絵の雰囲気にあわせて
あえてロールの外側(紙の裏面)の
紙の風合いを活かして
裏面に絵を描くこともあります。
アルシュ紙には本当に
無駄がありません。
裏面すらも、
描くモチーフによっては
表以上に適していることがあるのです。
紙を床に広げてから、
今回使用する P60 号の木製パネルを
置いてみました。
P60号パネルのサイズは
130.3 × 89.4cmです。
アルシュ紙の幅 113cm に、
60号パネルの短辺 89.4cm がきます。
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■ 裁断

この画像は
60 号の木製パネルの上に
裁断した水彩紙を巻きつけるようにして
固定し終えた最終的な形です。
「パネル張り」という水張りの方法で
紙を木製パネルに固定しています。
透明水彩で
特に大きな作品を制作する時には
水張りは必要です。
上のような「パネル張り」をするには
木製パネルよりも大きく紙を裁断してから
その紙で木製パネルを包むようにして
固定します。
ちなみに
もっと簡単な方法は、
描きたい絵のサイズで紙を裁断して
その紙のサイズよりも大きい木製パネルに
その紙をそのまま載せる
「平張り」という方法です。
※ つまり、60号の紙を平張りで用意する場合は、60号以上の大きさの木製パネルを用意する必要があります。
ところが今回、
60 号以上の大きな木製パネルを
用意できませんでした。
(ギリギリ60号の木製パネルは車に入りましたが、それ以上の大きさになると車に入りませんでした)
そこで、
60 号の木製パネルを購入して
「パネル張り」で水張りする事にしました。
そうすれば、
上の画像のように
60 号の紙を用意することができます。
では、
実際の裁断の手順をご紹介します。
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買ったばかりの
アルシュ(ARCHES)ロール紙の幅は 113 cm です。
その上に
P60 号のパネル ( 短辺 89.4cm ) を置くと
横に 113 – 89.4 ≈ 23cm ほどの
余白が出ます。
そこで
次のように紙を裁断していきます。
- 余白が 1 か所にまとまるようにまずは左上の端から計測。
- アルシュ紙の幅 113cm はそのままで、先に ARCHE 紙の長さを決めて裁断。
- 最後に、ARCHE 紙の幅を決めて裁断。
- 余白の部分の余り紙は、試し塗り用に有効利用。
ひとつづつ解説をしていきます。
まず紙の左上にボードをずらして(①)、
P60 号の木製パネルのサイズ
(長辺 130.3 cm )より長めに
ARCHE 紙は 133cm の長さで切りました(②)。
紙を画板に固定する(巻きつける)ための、
のりしろ分を考慮しています。
【60号に必要な長辺 130.3cm】
+【紙を画板に固定するための両側の
“のりしろ”分 1.5cm × 2 = 3cm ほど】
を確保しました。
次に木製ボードの
短辺の方の長さを切ります(③)。
こちらも3cm ほどの”のりしろ”分を入れて
93cm で切りました。
89.4cm + 約3cm ≈ 93cm
切り取った後に余る端っこの紙も
貴重なアルシュ紙ですので、
小さな絵を描くための紙にしたり、
試し塗り用の紙として使ったりして
有効利用します。
■ 画版に紙を固定《 水張り 》

上の画像は
裁断した紙を水に浸しているところです。
今回は紙が大きいので
浴槽を使いました。
このひと手間が
絵を描く間の『不安』を消し去り、
『安心』に変えてくれます。
もはや水張りは、
心を整えるための静かな儀式です。
紙は吸水するとふやけますが、
絵を描いているときに
これが起こると
作品がうねって波打ってしまい
綺麗な仕上がりになりません。
そこで、
制作中に
紙の波打ちを防ぐために、
あらかじめ
紙を充分に吸水させてから板に貼るという
『水張り』の技術を用いて
紙を画版に固定するのが一般的です。
今回は板の上に
紙を乗せて水張りするのではなく、
以下の画像のように
木製パネルに紙を巻き付けて固定しました。

大きい絵を描くときは、
絵を描くまでに
色々と手間がかかりますが、
下準備を丁寧にすることで
安心して絵を描き始めることができますので、
ここは頑張りどころです。
【水彩画用紙サイズと選び方】スケッチ旅行のための紙の準備

2 月の沖縄へ
2 泊 3 日のスケッチ旅行へ行ってきました。
旅行先で絵を描くことはありますが、
絵を描くことだけを目的にした旅行は
初めてでした。
そのため
スケッチ旅行のための準備を
事前に色々したのですが、
そのことが一番、旅の充実感を
もたらしてくれたように思いました。
目的のある旅の良さ
というものをとても感じました。
そして
スケッチ旅行の準備で
一番最初に準備したのが紙でした。
■ 紙は大きさと軽さを重視。
せっかくのスケッチ旅行なので
描きたいものを、描きたい大きさに
思いっきり描きたいと思いました。
A4 くらいの大きさは欲しいなと思いました。
そして
いつも使っている慣れた紙で
綺麗な色でのびのびと描きたいと思いました。
私は水をたっぷり使うので
普段は水張りは欠かせませんが、
今回は水張りしないで済むように
紙の周りが固定されている
ブロックタイプのスケッチブック
を購入しました。
ですが
最終的にカバンに道具を入れていくと、
重さが気になり始めました。
一番重く感じたのが、
このブロックタイプの
スケッチブックでした。
まだ一枚も使っていない新品でしたから、
重いはずです。
せっかくのブロックタイプの
スケッチブックでしたが、
必要な枚数だけ紙をバラバラにして
持って行くことにしました。
■ 画版代わりにダンボール。

ブロックタイプのスケッチブックから
紙をバラしたことで
画版が必要になりました。
軽さを優先して、
画版代わりに
ダンボールを使うことにしました。
紙の大きさに合わせて
ダンボールを適当に切って
マスキングテープで
紙を貼り付け固定しました。
マスキングテープは
水張りほど強力ではありませんが
野外スケッチならば
これで十分かなと思いました。
これですぐに描き始めることができます。
余った小さめのダンボールを見ていたら、
閃きました。
ダンボールに合わせて
色々なサイズに紙をカットして貼りつけたら
色々なサイズの絵が描けます。
風景を描くときは大きめの紙に。
お花をちょっと描きたいときは小さな絵で。
中くらいサイズの紙も
あったらいいかな。。。
細長く切った紙も用意しました。
横長や縦長の構図にするのも素敵です。ダンボールの裏と表を利用して
両側に紙を張り付けることで
3 種類の大きさの紙を 3 枚ずつ、
合計 9 枚用意することができました。
■ 現地での発見。

結果として
今回の2泊3日のスケッチ旅行では
8 枚の絵を描きました。
小さな花を描いたり
大きく風景を描いたり
とても楽しかったです。
紙は余裕をもって
多めに用意してあるといいですね。
現地で他にも絵を描いている方がいたので
紙を観察してみたところ
すごく厚手のスケッチブックを
使われている方がいらっしゃいました。
ブロックタイプではなく
紙の片側が
リングでまとめられているタイプでした。
水張りも不要で
スケッチブックにそのまま
水をたっぷり使った水彩画を描いても
紙がうねらない厚さなのです。
野外で水彩スケッチをするには
ぴったりですね。
絵を描くという目的が
旅の解像度を高めてくれたように、
一枚の紙と向き合うという行為もまた
人生に深い探求の時間をもたらしてくれるように思いました。
道具に縛られるのではなく
描くことの自由を優先することで、
軽やかな足取りで
充実した旅の時間を満喫できますように。
【水彩画用紙サイズと選び方】まとめ

『 藤棚 』〈透明水彩、60号〉by NORi
- 紙は作品の一部です。紙選びの真髄は、描きたい光に合わせて、厚みと肌目を選んでいくことです。
- 号数やアルファベットの意味を押さえると、構図を演出する視点を制作に活かすことが出来ます。
- 裁断から水張りまで、一つ一つの準備の豊かさが作品への「誠実さ」になります。、
もちろん、最初から高価なものを用意する必要はありません。ただ、いつかあなたが『水と対話したい』と切望したとき、この紙(アルシュ等)は必ず最高の答えを返してくれます。
私自身、絵を描き始めた頃の画材屋さんのスタッフの方に教えていただいた一つ一つの言葉が、今の私の土台になっています。その恩送りのように、この記事があなたの道具選びの一助となれば幸いです。
▶︎ 「【感覚】水と響き合う:透明な色が心に溶け込んだ日」では、真っ白い水彩紙に美しい色が広がる「感覚」の世界へ。私の透明水彩との出逢いについても書きました。
NORi


